◆米大リーグ オールスターゲーム ア・リーグ5―3ナ・リーグ(16日、テキサス州アーリントン=グローブライフフィールド)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が16日(日本時間17日)、レンジャーズの本拠地・テキサス州アーリントンでのオールスターゲームにナ・リーグの「2番・DH」でスタメン出場し、4度目の出場、通算8打席目にして待望の球宴初本塁打を放った。
快音が響いたのは両軍無得点のの3回無死一、二塁で迎えた第2打席。レッドソックス右腕のホークから先取点となる3ラン。2ボールからの3球目、甘く入った88・9マイル(約143・1キロ)のスプリットを捉えた。打球速度103・7マイル(約166・9キロ)、打球角度29度で右翼席に一直線。飛距離400フィート(約122メートル)の一打に、満員に埋まったスタンドは大盛り上がりとなった。今季レギュラーシーズンで29発を放っているが、3ランは今季初めて。ドジャースの選手のオールスターの本塁打は1996年のピアザ以来球団28年ぶり10人目となった。
日本人選手のオールスターでの本塁打は07年のイチロー(マリナーズ)以来17年ぶり2本目だったが、ランニングホームランだった目、柵越えアーチは初めてだった。同年のイチローはランニング本塁打でMVPにも輝いたが、この日はナ・リーグが大谷の3ラン以降追加点を奪えず、逆転負けを喫したため、MVPは決勝2ランを放ったデュラン(レッドソックス)の手に渡った。大谷は「あんまりオールスターで打ててなかったので、まずいいヒットを打てたのが自分としてはホッとしました。自分の普段通りの打席をまず送りたいと思っていたので、シーズンの延長で、いいアットバットを心がけました」とうなずきながらも、MVPについては「できれば取りたい気持ちはもちろんありますけど、自分としてはもう終わった仕事なので。いい一日だったなと思います」と悔しさをにじませた。