将棋の西山朋佳白玲＝女王、女流王将と三冠＝への挑戦権をかけ、福間香奈女流名人＝清麗、女流王座、女流王位、倉敷藤花と五冠＝と伊藤沙恵女流四段による第４期女流Ａ級順位戦プレーオフが１７日、大阪・関西将棋会館で指されている。
Ａ級順位戦で７戦全勝でトップだった福間が今月１日の最終局で６勝１敗で追う伊藤に敗れて、挑戦者決定戦のプレーオフに。振り駒の結果、福間の先手で得意の中飛車にすると、伊藤は２筋に飛車を振る“相振り飛車”に。福間は午前から伊藤の居玉の５筋を中心に積極的に攻め続け、正午の昼食休憩時に優位に立った。
休憩時で３９手まで進み、持ち時間は各３時間（チェスクロック）で消費時間は福間４４分、伊藤１時間１５分。午後０時４０分に再開された。
白玲戦は女流タイトルの序列１位。２０２０年に女流の順位戦としてスタートし、２１年の第１期七番勝負で西山が初代白玲に輝いた。２２年に福間（当時・里見）がフルセットで西山に勝って奪取し、昨年も第７局までもつれ、西山が奪い返した。
第４期は福間が挑戦権を得れば、再奪取を狙う七番勝負に。伊藤が勝てば白玲は初挑戦で、女流名人（２２年２月奪取）以来２つ目のタイトル獲得を目指す。夕方には決着する見込み。