◆第106回全国高校野球選手権兵庫大会▽4回戦 明石商3―1兵庫工(17日・明石トーカロ)
明石商は先取点こそ奪われたものの、5回に1点、7回に2点を取って逆転勝利した。下級生ながら背番号1を背負う先発・横山康瑛(2年)は9回145球1失点で完投。打席でも2安打1打点と投打にわたり活躍をみせた。
3回、先頭の9番打者に四球を与えると、進塁打と2つのワイルドピッチで先取点を許した。「あれは痛かったです」と振り返ったが、中盤以降は「ベンチで捕手の松浦さんから『体が開いている』とアドバイスをもらって修正できた」と無失点の投球。決め球というスライダーを武器に13個の三振も奪って完投した。
「バッティングの方がちょっと好きです」と話す右腕は、5回2死一、二塁の第3打席では左翼へ同点二塁打、7回にも右前打を放ち、“二刀流”でチームを16強へ導いた。