◆JERAセ・リーグ DeNA0―3広島(17日・横浜)
悩める新助っ人が、難攻不落の左腕を粉砕した。0―0の7回2死二、三塁。シャイナーが、今季8勝無敗の東に決勝3ランを浴びせた。シーズン折り返しも過ぎたチーム81戦目の来日1号。「素晴らしい日になった」。打った瞬間、新井監督もベンチから飛び出して大喜び。試合後はクラブハウスからナインが歓喜する声がこだました。
オープン戦は0本塁打で、開幕2戦目に右手中指剥離骨折で離脱。完治後も2軍で打率1割7分1厘、2本塁打。新井監督が昇格理由の説明に困るほどの状態ではあったが「何か動かないといけない」と、4連敗中だった10日に呼び寄せた。その結果、9戦無傷の5連勝を許していた東に、22年5月8日に勝利して以来の黒星を付け、2位に再浮上だ。
ようやく昨季3A30発の片りんはのぞかせた。「いいスタートではなかったが、ここから返していけるように」。もう一人の助っ人野手レイノルズは、出場2試合で退団。ここから“和製打線”にピリオドを打つ活躍を見せ、チームの救世主となる。(畑中 祐司)