◆パ・リーグ 日本ハム６―２楽天（１７日・エスコンフィールド）
電光石火で祝砲を上げた。プラスワン投票で球宴初選出を決めた日本ハム・水谷が、古謝から左翼へ初回初球先頭打者アーチを放った。先頭弾は自身初で今季チーム初。２４戦ぶりの４号ソロに「最高の結果。（出場が）決まった日に“晴れ舞台”で一番いい感謝の伝え方ができた」。球宴第１戦が行われるエスコンでの御礼弾に笑みを浮かべた。
現役ドラフトで加入し交流戦ＭＶＰに輝いたが、７月は月間打率２割２分２厘。「『オールスターに出てたのに何やってんだよ』って意見も増えてくるかもしれない。名誉に恥じないプレーを」。覚悟を決めて打席に入り「ようやく意味のある１本が打てた」と息を吹き返した。
「１年前だったら本当に考えられない」。過去５年で１軍出場はゼロ。新庄監督から選出を伝えられた際も「冗談かな」と夢見心地だった。自身のＳＮＳを使って事前に水谷の名を“宣伝”していた指揮官は「それが８割（笑い）。ウソ。７割は水谷君の力。３割は僕のパワー」。新星の一発で勢いづいたチームは３カード連続勝ち越しで１５日ぶりに貯金１とし、単独３位に浮上した。（堀内 啓太）