卓球のパリ五輪代表が１８日、五輪の事前合宿地のアミアンに向けて羽田空港を出発。女子の団体戦要員で初出場する１６歳の張本美和（木下グループ）は「東京五輪は見ている立場だった。自分がまさか次の五輪に出られるとは思っていなかったし、信じられない。でもこの選考レースがあったから今、こうして自分が立てている。最後に頑張りたい」と、初の夢舞台へ決意した。シングルスの世界ランク７位。渡辺武弘監督も「さらに成長している」と大いに期待をかける。
２６日の開会式には、各種目で日程が後ろの団体戦要員の美和と男子の篠塚大登（愛知工大）の２人が出席予定。パリの街のど真ん中で行われる華やかな行事。美和は「セーヌ川で船に乗るということで、知ってすごく楽しみです！ 」と目を輝かせた。
男子エースで単・団体・混合複の３種目に出場する兄・智和（智和企画）と卓球界初のきょうだいで同時出場。智和は「僕らなら団体でメダルを取れる。この３年間やってきたこと全てはパリのため。自分、仲間を信じてやるだけ」と決意。美和も「どの選手とやるときも、自分は向かっていくだけ」と闘志を込めた。花の都・パリで、高校１年生の夏に最高の思い出をつくる。