◆第106回全国高校野球選手権埼玉大会▽3回戦 川口市立5―3県川口(18日・アイルスタジアム浦和)
オリックスの宇田川優希投手を兄に持つエース右腕の健(3年)が好救援をみせ、県川口との“川口ダービー”を制して4回戦へ進んだ。
4回まで2失点とこらえた左腕・飯出裕己(3年)のあとを受けて2点リードの5回から登板。「低くて柔らかかった」というマウンドにフィットできず、押し出しの四球を与えるなど5四球で1点を失ったが、リリースポイントを前に修正した6回以降は186センチの長身から投げ下ろす速球、スライダー、フォークをストライクゾーンに集めて内野安打1本に封じ、7三振を奪った。「スライダーでカウントが取れたので直球、フォークボールでも押していけました。三振にはあまりこだわっていませんが、直球で三振を取れたのはよかったと思います」と息をついた。
「川口の野球を盛り上げていきたいという気持ちがあったので意識しました」という同じ川口市内にある県川口との“川口ダービー”を制して20日の4回戦ではCシード校の埼玉栄と対戦する。中1日での登板となるが「今日と明日でしっかりリカバリーして万全の状態で投げたいです」と必勝を誓っていた。