◆プロボクシング ▽ＷＢＣ世界バンタム級（５３・５キロ以下）タイトルマッチ１２回戦 王者・中谷潤人―同級１位ビンセント・アストロラビオ（７月２０日、東京・両国国技館）
トリプル世界戦、那須川天心（帝拳）のボクシング第４戦などの公式記者会見が１８日、東京・文京区の東京ドームホテルで行われ、ＷＢＣ世界バンタム級王者・中谷潤人（Ｍ・Ｔ）に挑む同級１位ビンセント・アストロラビオ（フィリピン）がベルト奪取に意欲をみなぎらせた。
「この４か月間、トレーニングに励んできました。２０日の試合に向けて準備は万端です」とアストロラビオ。中谷と似た体形、ボクシングスタイルの選手を日本から招へいしてスパーリングを重ねてきたという挑戦者は「試合は日本で行われるから、その点でも中谷が有利」と話したうえで、「私の強みは、おそらく中谷選手以上にトレーニングを励んできたので、そこが強みになる。勝利を収めるために日本に来た。ベストを尽くして勝ちたい」と話した。
フィリピンのジェネラルサントス市出身。ＷＢＯオリエンタル、ＷＢＣインターナショナル、ＷＢＯインターコンチネンタルなどのバンタム級タイトルを手にしてきたアストロラビオは２０２３年５月に世界初挑戦。ジェーソン・モロニー（オーストラリア）とのＷＢＯ世界同級王座決定戦に臨んだものの、１２回判定負け。それでも同年８月にＷＢＣ世界同級挑戦者決定戦でナワポン・カイカンハ（タイ）に１１回ＴＫＯ勝ちして世界再挑戦の切符を手にした。２２年２月には元世界２階級制覇王者ギジェルモ・リゴンドー（キューバ）に判定勝ちするなど、中谷にとっては侮れない相手となりそうだ。
１９日には前日計量が行われるが、アストロラビオは「調整は順調に進んでいる。体重の方はもうこれ以上落とす必要はない」と体調万全を強調。ノノイ・ネリ・トレーナーは「私たちはベルトをフィリピンに持ち帰るためにこの日本にやって来た。フィリピンにベルトを持ち帰ります。フィリピン万歳」と自信を見せた。
戦績は２６歳の中谷が２７戦全勝（２０ＫＯ）、アストロラビオが１９勝（１４ＫＯ）４敗。
試合はＰｒｉｍｅ Ｖｉｄｅｏで生中継される。