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大仁田厚、飛鳥プロレス10周年で主宰の篠瀬を称賛「こういうバカがいるから、10周年を迎えることができました」

スポーツ報知 2024年7月18日 16時22分

◆飛鳥プロレス「10周年記念大会vol.3」(17日、東京・後楽園ホール、観衆512人)

 今年、レスラーデビュー50周年を迎えた「邪道」大仁田厚(66)がインディー団体・飛鳥プロレス(篠瀬三十七代表)の創設10周年記念興行に参戦した。

 約10年ぶりの同団体参戦となった大仁田はメインイベントの6人タッグマッチの飛鳥軍vs邪道軍の対抗戦に出場。雷神矢口、佐野直と組んで、脳腫瘍を乗り越えた篠瀬、真霜拳號、仲川翔大の飛鳥軍と激突した。

 代表の篠瀬はSMASH練習生を経て、WNCの2012年7月15日、後楽園大会での児玉ユースケ(現・裕輔)戦でデビュー。2014年2月に同団体を退団し、所属していた若手、練習生にチャンスを与える場を作るべく同3月23日に地元・北区の王子BASEMENT☆MONSTERでASUKA PROJECTを旗揚げ。同4月に株式会社飛鳥を設立した。同11月27日には旗揚げからわずか8か月で後楽園に初進出。大仁田と6人タッグマッチで初対戦し邪道軍に勝利した。

 だが、脳腫瘍を患っていたため、19年3月16日の後楽園大会で引退し、同団体を解散。その後、新たなコンセプトのもと飛鳥プロレスを立ち上げ、同9月26日、東京・新宿FACEで旗揚げ。20年に脳腫瘍の肥大が判明し手術、治療のため活動を休止。治療、リハビリの結果、脳腫瘍も癒え、22年7月に活動を再開し、リングに限定復帰。飛鳥はASUKA時代から通算して、この3月で10周年を迎えた。その集大成となったのが今大会だった。

 篠瀬にとって自身初のデスマッチ。試合形式はストリートファイト・エニウェアフォール有刺鉄線ボード6人タッグマッチで、公認凶器としてテーブル、イス、竹刀、有刺鉄線バット、ギターなどが設置された。

 開始早々、大仁田は篠瀬と場外で大乱闘。リングに戻ると、ギターで頭部を一撃し大流血。さらに仲川を捕らえると机上パイルドライバーを一閃。

 反撃に出た真霜がコーナーに設置された有刺鉄線ボードに大仁田を投げつけ、篠瀬は矢口、佐野にエルボー。有刺鉄線バット攻撃を狙ったが、これは大仁田が毒霧噴射で阻止。邪道軍は4脚のイスを立て、その上に有刺鉄線ボードを設置。

 その上に大仁田がフェイスバスターもカウントは2。矢口が篠瀬にジーザスボンバーも飛鳥軍がカット。さらに邪道はイス盛りの上にDDTも篠瀬は返す。矢口がイス盛り&有刺鉄線ボード上にバックドロップも篠瀬は返す。しかし、最後は大仁田がイス盛り&有刺鉄線ボード上にサンダーファイアーパワーボムをさく裂させ、篠瀬から3カウントを奪った。

 試合後、篠瀬を介抱した大仁田はマイクを持つと、「(篠瀬は)重病になっても、それでもまたプロレスに戻ってきたプロレスバカです。僕も同じようにバカですけど」とニヤリ。

 「こういうバカがいるから、そして応援する皆さんがいるから10周年を迎えることができました。ありがとう!」と絶叫。「僕は8月24日は川崎球場(富士通スタジアム川崎)でドリー・ファンク・ジュニアと試合します。頑張れ! 飛鳥プロレス! 1、2、3、ファイアー!」の決めゼリフで締めくくった。

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