欧州選手権2024決勝で敗れ、史上初の2大会連続準優勝に終わったイングランド代表はサウスゲート監督が退任。後任の監督報道が加熱する英国でとんでもない大物の名前が一番手に浮上した。
英高級紙「インデペンデント」が掲載した記事によると、イングランド協会(FA)が次期監督候補として、マンチェスターCを史上初の4連覇に導いたグアルディオラ監督(53)の招へいをもくろんでいることが明らかになった。
まず「インデペンデント」紙が入手したというのが、FAが後任に正式監督を招くのではなく”代行”を起用する意向があるという情報。それは来季の2025年6月でマンチェスターCとの契約切れとなるグアルディオラ監督招へいを熱望しているからだという。
サウスゲート監督が辞任したのは、8年という長きにわたり監督を務めたことに加え、今回の欧州選手権でその守備的な采配に批判が集まったことがある。一方、ポゼッション・サッカーの最高峰監督であるグアルディオラ監督の攻撃性は、カウンター・プレスのクロップ監督と双璧。技術の高い選手を鍛え上げ、近年のマンチェスターCで怒とうのゴール・ショーを繰り広げてタイトルを総なめにしている。
また2016年からマンチェスターCでらつ腕を奮い、英国生活も今年で9年目。過去に代表を率いたイタリア人のカペッロ監督は英語に苦しんだが、グアルディオラ監督の英語は完璧。イングランドのサッカー事情にも詳しく、能力的にこれ以上の監督はいない。
実現すれば欧州選手権決勝で敗れ、1966年の自国開催だったイングランドW杯から58年間の無冠が続くサッカー発祥国に、大きな希望の光となる。