競泳史上最年長の３３歳でパリ五輪に挑む女子平泳ぎの鈴木聡美（ミキハウス）は、今も進化を止めない。２０１２年ロンドン五輪で個人とリレーでメダル３個を獲得。昨年の福岡世界水泳は１００メートルで自己ベストを１４年ぶりに更新すると、３月の代表選考会では２種目で２大会ぶり３度目の五輪切符をつかんだ。
母校の山梨学院大の学生に交じり、猛練習を積んできた。１６年リオ五輪以来となる大舞台は「日本記録をどちらも狙っていけば、決勝進出やメダル獲得が見えてくる」と自信をのぞかせる。原動力は「年齢という概念を覆す」という思い。今、最も勢いに乗るベテランは「期待を持って、パリに臨みたい」と花の都に乗り込む。