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巨人・戸郷「対(高橋)宏斗で、いいゲームになると思う。先制点与えない」28回0封中の中日戦で首位固め

スポーツ報知 2024年7月19日 5時0分

 巨人・戸郷翔征投手(24)が18日、中日・高橋宏斗投手(21)との無双エース対決を制し、前半戦首位ターンへ弾みをつける決意を示した。球宴前最終登板となる19日・中日戦(バンテリンD)へ、G球場で最終調整。チームは貯金7で2位・広島に1差をつけて首位を走る。中日戦は今季初登板だが、22年から28イニング連続無失点を続ける右腕は「僕が勝てば、(首位ターンの)順位も確実になるくらい近づいてくる」と首位固めに意気込んだ。

 エースとしての自覚、勝利への闘志を胸に、戸郷は体を整えた。自身今季初対戦となる19日・中日戦(バンテリンD)は、23年WBCでも共闘した相手先発・高橋宏との投げ合いとなる。勝てば、リーグVを果たした19年以来の首位ターンにもグッとたぐり寄せる大事な一戦。照りつける太陽の下での最終調整を終え、好投手との投げ合いに挑む決意を力強く口にした。

 「勝って終われば一番。対宏斗で、いいゲームになると思うので。無失点に抑えていければ。粘りながらですけど、点を取られないように」

 自身はここまで16登板で、ノーヒットノーランを達成するなど7勝4敗、防御率2・17。中日戦は昨季3戦25回無失点で、22年9月から28イニング連続無失点中と抜群の相性を誇る。一方の高橋宏も5日の広島戦(バンテリンD)でマダックス(100球未満の完封)を果たすなど11登板で6勝1敗。規定投球回に満たないながら、驚異の防御率0・58を誇り、18回連続無失点中と勢いもある難敵中の難敵だ。互いに速球と落ち球が武器の両右腕は連絡も取り合う間柄。映像も見ており、「毎回勉強させてもらっています。本当にいい投手なので倒せたら」と強く意識する。

 難敵といえど、負けられない。16日の阪神戦で先発した山崎伊は天敵・才木に投げ勝った。その流れで17日は粘りながら逆転勝利で1点差ゲームを制し、2連勝中。いい流れを、エースとして断ち切るわけにはいかない。「(中田)翔さんも(1軍に)上がってくるでしょうし、いい打者もたくさんいる。細川さんなど抑えないといけない打者がいるので、集中しながら投げていきたい」。チームは現在、貯金7。右腕が快投すれば3年ぶりの前半戦2ケタ貯金への機運も高まる。「僕が勝てば、(首位ターンの)順位も確実になるくらい近づいてくる」と意気込んだ。

 開幕から全て中6日で、金曜日のローテを守って終えることにもなる前半戦。これは12球団の開幕投手で唯一で、数字以上の貢献度を示している。カード頭で多くの好投手と投げ合う中で、重圧をはねのけながらさらなる進化への道を歩んできた。

 「先制点を与えない。1点でも失点を少なくする。単純なところですけど、意識するところはたくさんありますし、難しさもあります。ただ、その中で勝つと他の1勝とは違う重み、すごくやりがいを感じます」

 積み重ねてきた経験値も力に、チームを勝利へ導く思いは十分。8勝目という形で前半戦最後の金曜日を彩る。(田中 哲)

 ◆中日・高橋宏斗、防御率0.58 5月の巨人戦6回0封

 巨人3連戦の先陣は隠れ防御率1位の中日・高橋宏が切る。前回、12日の阪神戦(バンテリンD)は8回無失点で、防御率は0.58まで上昇。19日に9回完投なら規定投球回到達まであと1イニングとなる。今季の巨人戦は5月21日の対戦1度だけながら、6回無失点(勝敗なし)。前半戦最後の登板に向け、「投げてる感覚と結果がついてきている。無失点で長いイニングを投げたい」と闘志を燃やした。

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