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【高校野球】東海大市原望洋が5回戦進出 エースの長沢海希が自身の誕生日を完投勝利で飾る

スポーツ報知 2024年7月18日 23時16分

◆第106回全国高校野球選手権千葉大会 ▽4回戦 東海大市原望洋7―1千葉英和(18日・千葉県柏の葉公園)

 東海大市原望洋は春季大会で敗れていた千葉英和に7―1で雪辱を果たした。18日に誕生日を迎えたエース・長沢海希投手(あまき、3年)が9回1失点で完投。6回には適時打も放つ活躍で、自らの誕生日を祝う勝利を手にした。

 最後のバッターを打ち取ると、長沢はいつものようにしゃがんでロジンバッグを手に取った。立ち上がり、重圧から解放されたように笑顔で仲間とハイタッチ。小走りで整列に加わった。

 「春、英和と当たって5対3で負けているので、リベンジできてよかったです」。開口一番に出てきた「リベンジ」という言葉。柔らかい笑顔と口調の奥には、熱い思いがあった。

 春季大会の2回戦・千葉英和戦に登板したが、打ち込まれた。すべての球種に自信が持てなかった。そこから、右腕の試行錯誤が始まった。スライダーを、カット気味に変化するように改良。プレートの踏む位置もいろいろ試し、角度を変えたことで左打者に対する投球の幅も広がった。

 その成長を示す場の夏。変化球を効果的に投げ分け、9回に1点を失ったが、3回戦の光英VERITAS戦に続いて2戦連続完投で実力を証明した。

 野球だけでなく、内面の成長も母・久美子さんは感じていた。「この大会で変わりました。急に大人になった。背負う覚悟というか」。普段から「上に行けば行くほど謙虚になれと言っています。そしたらどんどんおとなしくなっちゃって」と笑うが、ピンチでもポーカーフェースで淡々と投げる様子は、芯の強さを感じさせた。

 次戦は21日の市原中央戦。「去年、ほぼ自分のせいで3年生の代を終わらせちゃったので。この代は自分のせいで終わらせたくないという気持ちが一番大きい」。18歳になり、大きく成長した長沢の夏は続く。(臼井 恭香)

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