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【高校野球】奈良大付プロ注目遊撃手 公式戦初先発初完封 巨人スカウト評価「投打両方の可能性秘めている」

スポーツ報知 2024年7月19日 6時0分

◆第106回全国高校野球選手権奈良大会 ▽3回戦 奈良大付5―0橿原学院(18日・さとやくスタジアム)

 奈良大会では、奈良大付のプロ注目遊撃手・岸本佑也(3年)が「3番・投手」で出場。5打数無安打に終わったが、投げては3安打11奪三振の初完投初完封で春3位の橿原学院を撃破した。

 最後の打者を打ち取り、両手を突き上げた。奈良大付の大型内野手・岸本が、この日は投手として打者を圧倒。公式戦初先発で125球を投げ抜き、練習試合も含めて初完投初完封を成し遂げた。「とにかく0点で、と。味方が点を取るまでずっと粘っていたら、この結果になった」と喜びに浸った。

 大一番で、闘争本能が覚醒した。田中一訓監督(50)は岸本について「(普段は)あまり欲がなく、もっとこうしたいっていうのが少ない方」と分析。しかし、シード校を相手にしたこの日、背番号6の背中からは闘志があふれ出した。完封が見えてきた終盤、田中監督に続投を志願。指揮官は「今までは、もうやめときますみたいなのが多かった。それが今日は、行きたい、行けますと。それがうれしかった」と右腕の成長に笑顔。「経験が少ない中で抑えてくれて、100点だったかな」と賛辞を惜しまなかった。

 ネット裏では7球団のNPBスカウトが熱視線を送った。巨人・柳舘スカウトのスピードガンで最速146キロを計測。同スカウトは「球に力とキレがある。(内野手なので)もちろんフィールディングやけん制もうまくて、センスを感じる。(投打)両方の可能性を秘めている」と評価した。「甲子園に行きたいし、最後いい思い出で終われるように」と岸本。次戦以降も投打で存在感を放ち、チームを6年ぶり2度目の夏聖地へと導く。(南部 俊太)

 ◆岸本 佑也(きしもと・ゆうや)2007年1月30日、奈良・橿原市生まれ。17歳。真菅北小1年時に少年野球チーム「真菅北オークリングス」で野球を始め、捕手。橿原中では橿原磯城リトルシニアに所属して遊撃手。奈良大付では2年春に背番号16でベンチ入りし、2年秋の近畿大会から背番号6。投手としては最速147キロ。181センチ、73キロ。右投右打。好きな芸能人はダイアン津田。憧れの選手は巨人・坂本勇人。

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