古田新太、生瀬勝久、藤木直人らを擁する芸能事務所「キューブ」が、１９日から１０代男性が対象のオーディションを初開催する。このほど、同事務所の俳優・松下洸平、加藤諒、白洲迅が取材に応じ、全国の１０代へ挑戦を呼びかけた。（奥津 友希乃）
同社は古田や生瀬ら演劇界の重鎮、山西惇や大倉孝二ら名バイプレイヤー、松下ら主演俳優、女優やバラエティーでも活躍中のファーストサマーウイカなど、多彩な人材を輩出してきた。
白洲「最初は『俺はここに入れてもらっていいの？』って思ったくらい、キャラの濃い熟練の先輩方ぞろい。キューブ製作の舞台もたくさんあるので若いうちから舞台経験を積めて、先輩から近い距離で学べる機会がある。僕も先輩方のワークショップからたくさん学ばせてもらったし、そこはキューブの強みでもあるよね」
加藤「そうだよね。しかも、皆さんすっごい優しい。特に古田さんは、僕が大学時代に『ＮＯＤＡ ＭＡＰ』の舞台に出演した時からお世話になっていて。その時、僕はアンサンブルだったんですけど、周りから『バーター、バーター』ってめっちゃ言われてて。だけど古田さんが飲み会で『こいつバーターじゃねえから。演出家の授業受けて声かけてもらってるから』って皆さんの前で言って下さって…」
松下「うわあ～、いい話。本当に優しい人だよね。そして皆さん多芸多才。僕は所属１５年目で、芝居も音楽活動も両立できるのは、（藤木）直人さんとか、どっちの景色も知っていてアドバイスをくれる先輩方がいるからだし、この事務所だからこそだと思う」
１０、２０代から多くのオーディションを経験した立場から、本企画への応募者たちへエールを送る。
松下「ブレイクのきっかけになった朝ドラ『スカーレット』は、４度目の応募で役をつかみました。等身大で臨むのが一番だけど、悔しさを味わうことも大事だし糧になる。挑戦あるのみだと思います」
白洲「僕の場合は、芸能界入りのきっかけになったジュノン・スーパーボーイ・コンテストは、他薦でした。だから、今回の『１０代俳優オーディション』で他薦の人も、思いもよらぬ方向に人生って転がっていくこともあると思うんです」
応募条件は、俳優を志す人であれば「容姿、運動神経、演技経験は関係なし」としている。
加藤「俳優さんって、イケメンだけじゃないよ！って声を大にして言いたい（笑い）。僕みたいな人でもエンタメの世界で居場所を見つけられたから。踏み出すか踏み出さないかって、結構大事なことだと思う。『自分なんかきっとダメだ』って思っている人でも、心のどこかでお芝居に興味がある人は、まずは応募してみて欲しいです」
松下「諒君は本当に唯一無二だけど、もしかしたら第二の加藤諒が応募者から現れるかも…？」
白洲「第二の加藤諒の壁は結構高いよ（笑い）。だけど、オーディションを受けようって心意気や、自分をそんな大きな挑戦に向かわせることできること自体が『何てすばらしいんだ！』って僕は思います。迷っている人もぜひ勇気を出して、ありのままの自分で一歩踏み出して欲しいですね」
◆「キューブ １０代俳優オーディション」概要
▼応募期間・方法 １９日～８月１８日、ＷＥＢサイトにて（自薦他薦問わず）
▼参加資格 応募時点で１０～１９歳の男性、国籍不問（日本国内在住の人に限る）、審査時に特定のプロダクションやマネジメントなどとの契約が無い人、合格後に上京できる人、グランプリやその他の賞を獲得後に「キューブ」と専属契約を結べる人
▼審査過程 書類審査→リモート審査（９月中旬）→生瀬勝久による演技ワークショップなどの最終審査（１０月中旬）
▼グランプリ特典 賞金１００万円、レッスン費無料、推薦者にも３０万円を進呈