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WBC世界バンタム級王者・中谷潤人が初防衛戦の前日計量クリア 「思う存分力を発揮したい」

スポーツ報知 2024年7月19日 14時14分

◆プロボクシング ▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・中谷潤人―同級1位ビンセント・アストロラビオ(7月20日、東京・両国国技館)

 トリプル世界戦、那須川天心(帝拳)のボクシング第4戦などの前日計量が19日、東京・文京区の東京ドームホテルで行われ、WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)はリミットから300グラムアンダーの53・2キロで一発クリアした。

 挑戦者の同級1位ビンセント・アストロラビオ(フィリピン)も200グラムアンダーの53・5キロでパスした。

 戦績は26歳の中谷が27戦全勝(20KO)、アストロラビオが19勝(14KO)4敗。

 計量後、取材に応じた中谷は「体調的にはすごくいい。前回よりスムーズに落ちました。相手は気持ちが入っているので、僕も気持ちを強く持って、思う存分力を発揮したい」と闘志を見せた。

 「KOを狙って、たくさんアクションを増やしていきたい」と話した中谷。世界戦では2020年11月、ジーメル・マグラモ(フィリピン)とのWBO世界フライ級王座決定戦以来、3年8か月ぶりにメインイベント登場となる。今年2月にアレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)に挑戦して6回TKO勝ちでWBC世界バンタム級王座を奪取して世界3階級制覇を達成した両国国技館はかつて、自身が元WBC世界同級王者・山中慎介さんの世界戦を観戦した思い出の場所でもある。18日の公式記者会見後には取材に「そういう舞台で自分がメインを張れるということはすごく光栄ですし、本当にたくさんの人の記憶に残るような熱いファイトをしていきたいと思っています」と決意をにじませていた。

 記者会見では「さらに大きなビッグファイトを期待してもらえるような試合にしたい。ビッグファイト…たとえば、まずは統一戦。対戦したい相手は(WBA世界同級王者の)井上拓真選手(大橋)。自分をより強くしてくれる相手だと思うので」と話していた中谷。この日は改めて「チャンピオンのまま、ビッグファイト、期待してもらえるように」と言葉に力を込めた。約13秒間のフェースオフの最中、アストロラビオがベルトを指さして奪取をアピールしたが、中谷は「そういう気持ちがなければおかしいと思う。だから、その気持ちをしっかり受け止め、リスペクトを持って倒しに行きたい」とKO勝ちでの初防衛を誓った。

 試合はPrime Videoで生中継される。

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