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飲酒と喫煙で五輪辞退の宮田笙子 西村専務理事「数々のプレッシャーもありながら、そのような行為を」五輪直前、異例の事態

スポーツ報知 2024年7月19日 14時35分

 日本体操協会は19日、都内で会見し、女子のパリ五輪日本代表で主将に選ばれていたエースの宮田笙子(19)=順大=が、行動規範に違反する喫煙と飲酒により、五輪を辞退すると発表した。いずれも6月末~7月に行い、飲酒はナショナルトレーニングセンター内だったという。

 宮田は18日に事前合宿地のモナコから帰国し、そのまま都内で日本協会の聞き取り調査に対応。日本協会の西村賢二・専務理事は「事前合宿から、相当神経を使い、かなり憔悴(しょうすい)している様子があった。しかし、しっかり話をしていただくことができた。自分の行為に対し真摯(しんし)に向き合う姿勢が印象的だった。(宮田の)発言の中では、設定された目標に対して、数々のプレッシャーなどもありながら、そのような行為をしてしまったと、そういう話をした場面があった」と説明した。

 日本協会が定める「日本代表選手・役員の行動規範」によると、【行動規範】の8番目に「日本代表チームとしての活動の場所においては、20歳以上であっても原則的に喫煙は禁止する※2016年度から数年かけて段階的に全面禁止とする」と記載がある。また、現在は18歳で成人だが、喫煙と飲酒は20歳以上。

 女子予選は28日からで、宮田は個人総合を見据えた全4種目出場が有力だった。全員初出場で全員10代のフレッシュな代表を率いる主将に就任し、1964年東京五輪以来、60年ぶり団体メダルを目指し「私の演技が日本の軸になるようにしていきたい。失敗しないことがメダルへの道」と語っていた。

 17日にモナコで公開した事前合宿には不参加で、田中光強化本部長は「事情により今日は参加していない」と話していた。

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