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【高校野球】関東第一が足立新田にコールド勝利 坂本慎太郎、投打に活躍 昨秋肘手術から復活の夏へ

スポーツ報知 2024年7月19日 18時27分

◆第106回全国高校野球選手権大会 東東京大会 ▽4回戦 関東第一 8―0 足立新田=7回コールド=(19日・都営駒沢)

 今春センバツ出場の関東第一は、足立新田に8―0でコールド勝利し、5回戦に進んだ。「3番・投手」で先発した坂本慎太郎(2年)が、投打に活躍を見せた。

 初回、坂本は遊撃野選で三塁走者をかえすと、その裏のマウンドでは、得意とするチェンジアップや直球で3者連続三振。3回1安打無失点で、エースの坂井遼(3年)に後を託した。初戦となる3回戦は8回までリードを許し、芝と接戦を繰り広げて4―3で辛勝した。自身も得点を許していただけに、この日はコントロールを意識して投球。「2連投だったので、期待に応えられるように。しっかり投げられた」と胸を張った。

 二刀流復活の夏だ。昨年11月29日に左肘を手術。「けがをした時は心が折れかけました」。それでも12月下旬からキャッチボールを始め、やれることを必死に探した。バッティングや野手としてのトレーニングを積み、下半身も筋力アップ。春の大会後、マウンドに戻ってきた。冬場の鍛錬は実を結び、「速くなった実感はある」と球速は142キロまで伸びた。

 U―12、U―15代表の経験を持ち、中学時代から注目を浴びてきただけに、春の大会で登板がないと「投手を辞めたのではないか」とうわさされたこともあったという。「弱い自分は見せたくなかった」とけがのことを隠していた。そんな時期も乗り越え、調子は右肩上がり。センバツに続く甲子園出場を目指す夏へ、米沢貴光監督も「チームを落ち着かせてくれる。経験もあるので彼には投げていってほしい」と期待を込めている。

 今後は長いイニングの投球も見据えていく。「三振を取ったりするのは楽しい」。「タイムリーを打った時のバッターも楽しい」。笑顔で二刀流への意欲を見せた背番号7。頂点目指し、さらに波に乗っていく。(雑誌『報知高校野球』取材班)

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