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巨人・戸郷翔征「90点」中日・高橋宏斗「100点」…宮本和知氏が語る「10点の差」

スポーツ報知 2024年7月20日 5時15分

◆JERA セ・リーグ 中日1―0巨人(19日・バンテリンドーム)

 久しぶりにしびれたね。戸郷と高橋宏。素晴らしい投手戦だった。戸郷は90点の投球をしたけど、高橋宏が100点だった。10点の差は失投の有無。2回、細川のソロは外を狙った直球が、シュート回転して真ん中高めに入ったものだった。

 序盤、戸郷はフォークが決まらず、直球とスライダーに頼らざるを得なかった。5回からフォークが決まり始めて、本来の投球ができるようになったけど、7回1失点じゃ責められないよ。

 被本塁打はリーグ最多11本。シュート回転して甘く入ることがある点と、フォークとスライダーの球速帯が近いことが要因にあるのかなと思う。途中で120キロ台前半のスライダーかカーブを投げていたけど、フォークが悪い時はこの球で緩急を使った投球を意識してもいいね。失投の真っすぐに打者が差し込まれる可能性も高くなるはずだよ。

 前半戦、開幕から金曜日を守り続けて7勝5敗。この日も下位打線に140キロ台前半の直球でカウントをとったり、打者を見て投球できるようになった。こうした力の配分が、1試合の中でのゲームメイクだけでなく、1年間ローテーションを守る抜くことにつながると感じたよ。(スポーツ報知評論家・宮本 和知)

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