◆パ・リーグ ロッテ1―2日本ハム(19日・ZOZOマリン)
ロッテ・小島が、偉業がチラつく8回に浴びた痛恨の一発に泣いた。無安打投球を続け、0―0で迎えた8回先頭。早大時代の2学年先輩・石井に対し、3ボール1ストライクから外角寄り直球を完璧に捉えられ、右翼席に運ばれた。9回には2死から1学年下の慶大出身・郡司にも被弾。9回2安打もソロ2発で今季7敗目を喫した左腕は「どっちのホームランも防げた2本だったので、チームに申し訳ないです」と、自らを責めた。
だが、前半戦自身最後の登板は、7回まで無安打だったのはもちろん、5三振すべてを見逃しで奪うなど抜群の制球力を発揮。力投したエースを吉井監督も「(石井の先制弾は)試合後半で(カウント)スリーワンにしたのが悪いのは悪いけども、小島は責められない。よく投げました」とたたえた。
チームは15日に今季最多の貯金「11」にしたが、約1か月ぶりの3連敗で首位とは再び9差に広がった。指揮官は「決定打が出なかった。加藤に(今季3敗目と)やられっぱなしなのでいろいろ考えて、次はやっつけたい」と前を向いた。(竹内 夏紀)