歌手・近藤真彦が60歳の誕生日を迎えた19日、東京・日本武道館で還暦記念ライブ「Thank you veryマッチ」を開催した。
赤いペンライトが揺らめき、1万人の「真彦コール」がこだまする中、赤の革ジャンを着た主役が気持ちよさそうに会場を練り歩いた。「マッチ還暦! 応援してもらったファンやスタッフに感謝しかない。今と昔の還暦は違うとはいえ、こんなおじいちゃんいないでしょ!」。デビュー34周年の2015年のライブ以来、9年ぶりとなる武道館で、「ギンギラギンにさりげなく」など28曲を熱唱した。
ライブでは、1990年の「若親分」以来、34年ぶりとなる座長公演「Thank you veryマッチ de SHOW ギンギラ学園物語」(大阪・新歌舞伎座=12月14、15日、名古屋・御園座=12月20~22日、東京・明治座=12月25~29日)を行うことも発表した。構成・脚本は今年3月31日をもって脚本業から引退した鈴木おさむ氏が手がけ、演出は近藤が担当する。
近藤は「半年前にお願いして滑り込みで書いてもらった。80年代の和気あいあいとした雰囲気になっている。かなり面白い作品になった」と説明。出演者には関根勤、小堺一機、川崎麻世、中村繁之らをキャスティングし、「自分にとって初プロデュース作品かも。僕は裏方になりたいけど、出ないわけにはいかないと言われてね」と明かした。
ライブには鈴木氏も祝福に駆けつけた。鈴木氏は「めっちゃうれしい。小学1年生からファンだった。うれしいです」と大興奮。舞台作品に関しては「コメディーと歌を交ぜたショー。僕の遺作になるのかな」と話した。
20日には静岡・富士スピードウェイでモータースポーツの監督業も控えている。「今日は今日で全力で歌う。明日は明日のマッチが頑張ってくれるはず」と年を感じさせない活躍を見せながら、さっそうと会場を後にした。