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東洋太平洋ライト級タイトルマッチ 宇津木秀が5回TKOで王座奪取「(地域タイトル)3冠統一したい」

スポーツ報知 2024年7月19日 20時51分

◆プロボクシング 東洋太平洋ライト級(61・2キロ以下)タイトルマッチ12回戦 ●王者・鈴木雅弘(5回TKO2分54秒)同級4位・宇津木秀〇(19日、東京・後楽園ホール)

 メインの東洋太平洋ライト級タイトルマッチは初防衛を狙う鈴木雅弘(角海老宝石)と同級4位の宇津木秀(ワタナベ)が激突した。5回に宇津木が左フックからの連打で王者をロープ際にくぎ付けにし、レフェリーが試合を止めた。2人は22年2月に日本同級王座決定戦で対戦し、このときも宇津木が9回TKO勝利を飾っている。TKO勝利で返り討ちに成功し「とにかくベルトが取れてうれしい。やっぱかっこいいっすね」とタイトル獲得を喜んだ。

 戦績は29歳の鈴木が10勝(7KO)2敗1分け、30歳の宇津木が14勝(12KO)1敗。

 1回から激しい打ち合い。鈴木が右フックを放てば、宇都木も左ボディーで返す。強烈な打撃音の連続に会場も大きくわき上がった。2回にも王者の左右のボディーからの右フックが決まると大歓声。挑戦者は3回にワンツーで相手の顔をはじく。両者一歩も引かない戦いに観客からは大きな拍手が起きた。

 4回には宇都木がショートアッパーで優位に立つ。ただ、鈴木も左右のハンマーフックで一発を狙った。4回終了時の採点ではジャッジ3人が39―37で宇都木を支持した。5回も宇都木かジャブからリズムをつかみ、王者をロープ際に追い詰める。最後まで連打を続け、レフェリーが試合を止めた。

 「最初はつきあって打ち合ってしまった。3回から自分のボクシングができた。落ち着いてジャブで距離がつかめた」。フィニッシュも大振りせず、細かいパンチを集めてのTKO勝利だった。

 リングサイドでは日本王者でかつて同じワタナベジムに所属した三代大訓(横浜光)の姿も。「今はライバルであり、敵」とキッパリ。「3冠を統一したい」と」WBOアジアパシフィック王座を含めた地域3冠奪取を誓った。

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