◆JERAセ・リーグ 阪神0―1広島(19日・甲子園)
広島は先発・床田の7回無失点の好投から3投手の今季13度目の完封リレーで1点を守り抜き、今月8日以来11日ぶりに首位に返り咲いた。1―0の7回は無死満塁を無失点でしのいだ床田は前半戦ラスト登板でリーグ単独最多9勝目を手にし、2年連続2ケタ勝利に王手をかけた。今季黒星スタートだった甲子園では、リーグ3連覇した18年以来の5連勝となった。以下は新井貴浩監督の試合後の主な一問一答。
―床田投手が7回無死満塁のピンチを踏ん張っての無失点投球だった
「ナイスピッチングだった。暑い中だったけど、本当そこの7回も圧巻。今日も素晴らしいピッチングでした。あと守る方も、今年ウチがやっている野球をね。投手が頑張って守って、僅差を逃げ切るという。本当に、凝縮された今日の試合だったと思います」
―7回のピンチは不運なヒットもあった
「アキとノマのあれ?(無死一、二塁から秋山の前にポトリと落ちた野口の中前打について) まあ、それは、ゲーム中はいろんなことが起こる。でも、あそこを床田が踏ん張ってゼロで帰ってきてくれた。トコが救ったよね。いろんなことが起こるのが試合なので。それをみんなでカバーし合えるというのが、いいチームだと思う」
―唯一の得点は今季初1軍昇格の中村貴選手のヒットから
「ファームの方から『貴浩すごくいい』という報告は来ていた。彼らしいスイングをしていましたね。ちょっといろいろ考え過ぎたところがあったと思うけど、彼らしい力強いスイングを見せてくれたと思います」
―5番起用だった
「そこはいろんなことを想定して。彼が5番に入った方がより動けるというか、動ける場面が多くなるのかなということで5番に入ってもらいました。いつも言っているように、打線として考えたときに、なるべくいろんなシチュエーションを考えて仕掛けられる打線を組みたい。その前の小園が出塁する確率が高い。いろいろ考えて5番に入ってもらいました」
―(自ら9回無死から左翼後方の打球をダイビングで好捕した上本選手について切り出し)
「崇司さんでしょ、今日は。すごかったね、あれ。今日は本当、崇司さんでした」
―甲子園で5連勝。昨季苦しんだ球場
「それも、みんな分かっていると思う。自分からしたら慣れ親しんだ球場なので、アウェーという感じはしないけど。今年は去年と違って甲子園でもしっかりといい戦いができているので、継続していきたいなと思います」
―首位に返り咲いた
「あと何試合よ。まだまだそういうものは気にする必要ないので。いつも言っているように、勝負は先だから。また明日明後日、前半戦残り2試合。みんなで全員野球で頑張っていきたいです」