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日本ハム・新庄監督初の勝率5割ターン「ドラマだったら視聴率18・2%」ロッテ小島ノーノーあと6人から2発で3連勝

スポーツ報知 2024年7月20日 6時0分

◆パ・リーグ ロッテ1―2日本ハム(19日・ZOZOマリン)

 7回までノーヒットでゼロ行進だった3位の日本ハムが、8回に石井一成内野手(30)のチーム初安打となる3号で均衡を破ると、9回には郡司裕也捕手(26)の8号も飛び出し、ソロ2発の計2安打2得点で3連勝。19年以来の前半戦勝率5割ターンを決めた。2位のロッテは小島和哉投手(28)が快挙目前で沈没。3連敗で首位ソフトバンクと9ゲーム差に後退した。

 早大の2年後輩・小島の偉業を、値千金の一発で阻止した。8回、先頭の石井が3ボール1ストライクからの直球を鋭く振り抜くと、打球は一直線のライナーで右翼席に突き刺さった。

 ノーヒッターまであと6人で飛び出た待望のチーム初安打は、スコアレスの均衡を破る先制3号ソロ。1、2回に四球の走者を出したものの、3回から5イニング続けて3者凡退で「だいぶ(ベンチの)空気が重かった」と石井。「四球でもいいんで、出れば(流れが)変わるかなって。まさかのホームランでした」と笑った。

 エスコンの右中間席に打ち込んだ12日のソフトバンク戦に続き、7月2本目のアーチ。新庄監督が「ポイントを前にして、引っ張れるようになってきた」と認めるように、パンチ力に磨きがかかってきた。二塁の定位置奪取に燃える30歳。同じ94年生まれで、日本ハム在籍時には親交が深かったドジャース・大谷の存在も大きな励みになっている。来年3月にドジャースとカブスが東京Dで開幕戦を行うことが決定。「東京にいたら(観戦を)考えます」。不動のレギュラー選手として再会することを楽しみにしている。

 石井に続き、9回には慶大出身の郡司もソロを放ち、“2ヒット2ラン”で3連勝。栗山監督時代の19年以来、5年ぶりの前半戦5割ターンが決まった。

 最後の守りでは、この日が30歳のバースデーだった守護神・田中正が1点差に迫られる冷や汗の展開で逃げ切り。「ドラマだったら視聴率18・2%くらいとれたんじゃない? いい主人公やね~田中君」とおどけた新庄監督。波乱万丈の末につかんだ白星に「面白いゲームでした」とご機嫌だった。(星野 和明)

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