Infoseek 楽天

【高校野球】豊田清・現西武投手コーチのおいが、1失点力投!海星が第3シードの昴学園破る

スポーツ報知 2024年7月20日 5時0分

◆第106回全国高校野球選手権三重大会▽2回戦 海星2―1昴学園(19日・県営松阪)

 三重では西武、巨人などで通算157セーブを挙げた豊田清(53、現西武投手コーチ)のおいで海星・豊田捷人(はやと、3年)が、7回2/3を1失点に抑えて2回戦突破に導いた。2023年10月期のTBS系日曜劇場「下剋(こく)上球児」のモデルとなった東拓司監督(46)が率いる第3シードの昴学園を破った。

 * * * * * * *

 伯父の言葉を胸に、丁寧な投球を繰り広げた。初回、先頭打者に左前打を許し、犠打で1死二塁。マウンド上の豊田は「調子がいいと言える球ではなかったけれど、うまくかわすことができた」と変化球を低めに集め、クリーンアップの3、4番を抑えた。ピンチを無失点で切り抜けると、直後の攻撃で味方打線が2点を先取した。

 父・知生さん(51)の兄にあたる豊田清は西武、巨人、広島を渡り歩き17年のプロ野球選手生活を送ったレジェンドだ。大会前には「頑張れよ」と声を掛けられた。「野球を始めたのは伯父の影響が大きい。幼稚園の頃から野球ボールを握ったり、巨人の試合を見に行ったりしていました」と小さい頃から野球が身近にあった。

 現在、親戚同士で集まる頻度は「年に数回」と話すが、幼少期の頃からずっと大切にしている伯父の言葉がある。「キャッチボールをおろそかにするな」。長年プロの世界で活躍した“秘けつ”だ。「(試合で投げる伯父の姿で)やっぱりコントロールがいいというところが一番心に残っています」。基本を大事にすれば結果に結びつくと感じてきた。この日も「一番自分が強く心がけること」というコントロール重視の打たせて取る投球を徹底。奪った三振は2つながら、7回2/3を6安打1失点と好投し、2番手の身長2メートル右腕・増地咲乃介(3年)につないだ。

 基本を土台に99年春以来の聖地へ。伯父に最高の報告ができるまで腕を振り続ける。(森口 登生)

 西武・豊田清投手コーチ「頑張ってますよ。親戚だから応援はしています。毎年、正月にちょっと会うくらいかな。(投球を実際見たのは)小さい時。中学の最初くらいまでかな。(実際の)キャッチボールを見たのは。最近も映像では見たことがある。(捷人投手のフォームは)昔の俺を見ているから、そうなっている。(自分の)昔の投げ方だなと。コントロールがいいみたいで、ストライクが入るみたいなんで、頑張ってもらいます」

 ◆豊田 捷人(とよだ・はやと)2007年1月22日、三重・亀山市生まれ、17歳。亀山東小1年から亀山スモールスポーツ少年団で野球を始める。海星中時代は軟式野球部に所属。海星高では1年秋から背番号20でベンチ入り。最高成績は1年秋の東海大会ベスト8。最高球速は139キロ。変化球は縦、横のスライダー、カットボール、カーブ、スプリット。遠投100メートル。175センチ、75キロ。右投右打。好きな芸能人は、お笑いコンビ・NON STYLE。

この記事の関連ニュース