◆JERAセ・リーグ 阪神0―1広島(19日・甲子園)
阪神は、守り負けた悔しい一戦だ。広島は9回の森下の打球を好捕した左翼・上本や、矢野の遊撃守備の安定感が光った。一方の阪神は、8回2死から秋山のゴロを捕球した遊撃・木浪がグラウンドに足を引っかけて内野安打にするなど、試合の流れを変えようと好投していた村上にバックが応えられなかった。
久々の1軍の打席となった森下は、9回の打席のように左中間への打球を意識して打席に入ればいい。それまでの3打席のように、最初から右方向を意識しながら打つような器用なタイプではない。遊ゴロを怖がらず強いスイングを心掛ければ、おのずとヒットコースに打球は飛んでいくはずだ。
チームは得点力不足を解消するために「4番・大山」に戻す時期にきているのではないか。昨年、日本一に貢献した主砲を打線の軸に据えることで、ナインにじっくりと戦う野球を思い出させることも重要だ。1番から近本、中野、森下で固定し、5番に佐藤輝を置くのが現状ではベストの並びだ。(掛布 雅之)