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【高校野球】立命館慶祥の代打の切り札・大谷竜平がチームを勝利に導く・・・20日準決勝で札幌光星と対戦

スポーツ報知 2024年7月20日 5時45分

 第106回全国高校野球選手権南北海道大会の準決勝が20日、エスコンフィールドで開催される。準決勝進出4校は19日、同球場で公式練習を行った。創部以来初の準決勝進出を果たした立命館慶祥は、第1試合で札幌光星と対戦。代打の切り札で、この夏打率10割の大谷(おおや)竜平内野手(3年)が一振りに全てを懸け、チームを勝利に導く。

 立命館慶祥の“大谷さん”が、エスコンでも快音を響かせる。試合観戦で2度訪れた球場の土を初めて踏み「まさかここでプレーできるとは思っていなかった。夢の舞台でできることをうれしく思う。調子はめっちゃ良いです」と満面の笑みを浮かべた。

 今夏は地区から4試合に出場した。代打がメインで出場機会は少ないものの、春季大会後から取り組んできた「瞑想(めいそう)」の成果を発揮し、3打席2打数2安打1四球で打率、出塁率ともに10割をキープ。起床後、試合開始1時間前、就寝前に10分間の精神統一をするのがルーチンで「1つのことに集中することを意識して続けてきた。それが今の結果につながっていると思う」とうなずく。

 滝本圭史監督(43)が「一番練習している」と舌を巻くチーム一の努力家。毎朝7時20分からの打撃練習は1年秋からほぼ欠かすことがなかった。目標にしているのは札幌藻岩時代に公式戦で本塁打を放っている父・英史さん(52)の姿で「当時の動画を見せてもらって自分も頑張ろうと思えた。毎日朝早く学校まで送ってくれた父の前で、同じように恩返しのホームランを打ちたい」と腕をまくった。

 名前は、ドジャースで活躍する大谷翔平と漢字では一文字違い。初対面の人と話す時はオオタニ君と呼ばれる事が多く「『実はオオヤです』みたいなやり取りがだいたいあります」と苦笑い。「みんなに名前を覚えてもらえるような活躍をしたいですね」。野球人生最後の夏に“ビッグフライ”なアーチをエスコンで描いてみせる。(島山 知房)

 〇・・・札幌光星 5試合連続完投中のエース右腕・粕谷脩真(3年)が、全試合完投で頂点を見据えた。準々決勝後の3日間はノースロー調整で疲労回復に専念。18日にキャッチボールを行い、この日の公式練習で投球練習を再開した。これまでとは違い、準決勝、決勝は連戦となるが「練習試合で9イニング投げた翌日にブルペンで100球近く投げる練習はしてきた。スタミナは全然いける」と自信を口にした。

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