Infoseek 楽天

【高校野球】全校生徒69人中54人が野球部員 創部3年エナジックスポーツが初の甲子園に王手

スポーツ報知 2024年7月20日 14時29分

◆第106回全国高校野球選手権沖縄大会 ▽準決勝 エナジックスポーツ9ー0日本ウェルネス=7回コールド=(20日・セルラースタジアム那覇)

 開校3年のエナジックスポーツがウェルネス沖縄を圧倒し、初の甲子園へ王手をかけた。3回裏にスクイズで先制すると、4番・龍山暖捕手(3年)の適時打などでこの回3点を奪う。5回、6回にもスクイズや積極的な走塁で追加点を奪った。神谷嘉宗監督は「落ち着いて今まで取り組んできたことを遺憾なく発揮できた」と胸を張った。

 エナジックスポーツは、医療健康機器メーカーの株式会社エナジックとエナジックグループが2022年に開校した全寮制の私立専門高校。沖縄県名護市の旧久志小学校跡地に校舎を構え、コースは野球コースとゴルフコースのみを設置している。全校生徒は69人(全日61人、通信8人)で、そのうち54人が硬式野球部員だ。

 神谷監督は08年夏に浦添商を甲子園4強、14年には美里工を甲子園に導いた経験を持つ。「開拓精神をくすぐられた」と同校の監督に就任してからは中部商の監督時代からテーマにしている「機動力」をもとにチームを強化。ノーサイン野球を浸透させ、盗塁やスクイズも選手の判断で実行している。

 「創部3年以内での県優勝」を掲げたチームは春決勝で興南に勝ち、目標を一つ達成した。「チームの完成度が高い。悔いがないくらい仕上がっている」と自信を見せる神谷監督。エナジック旋風の準備は出来ている。

この記事の関連ニュース