◆第106回全国高校野球選手権新潟大会 ▽準々決勝 帝京長岡1―0北越(20日・ハードオフ新潟)
春の北信越大会を制した帝京長岡が北越との準々決勝に臨み、1―0で勝利した。
投げては阪神・茨木秀俊投手(20)を兄に持つプロ注目右腕・佑太(3年)が今大会初登板で先発。「初回に球がうわずったが、2回以降は修正できた」と2安打9Kで完封。直球は自己タイの144キロを計測した。
打線では4番を任される茨木。初回2死、3番の渡辺侑耶右翼手(3年)が中越え三塁打を放つと、続く茨木は先制となる中前適時打を放つ。5回にもレフトへ安打を放ち、4打数2安打1打点と打撃でも貢献した。結果的に自らのバットで奪った1点を守り切る展開となった茨木は、「変に気負うとボール先行になるので、いつも通り平常心で投げました」と試合を振り返った。
この日、ネット裏では5球団のNPBスカウトが熱視線を送った。広島・高山スカウトは「身体の使い方を意識して投げている。真っすぐの質が良いので、将来性を感じる」と評価した。
目標である甲子園初出場まであと2勝。茨木は「必ず勝って、チームの歴史を変えたい」と聖地への強い思いを語った。