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照ノ富士、宇良に大善戦を許すも無傷7連勝 攻防ある展開に九重審判長「久々に鳥肌が立った」

スポーツ報知 2024年7月20日 19時33分

◆大相撲 ▽名古屋場所7日目(20日・ドルフィンズアリーナ)

 横綱・照ノ富士(伊勢ケ浜)が土つかずの7連勝を飾った。業師の西前頭4枚目・宇良(木瀬)との一番。肩越しに左上手をつかみにいったが届かない。自身の右腕をたぐられると、やや体勢が泳ぎ左足が俵に乗ったが、しのいだ。宇良は肩透かし、右の下手出し投げと次々と技を繰り出すが、横綱はその都度対応。左で抱え、差した右で相手の体を起こすと、下手もガッチリつかんだ。動きを止めると、最後は危なげない形で寄り切った。

 やや手こずったが、横綱は「(宇良戦が動き回る展開になるのは)いつものことじゃない? 落ち着いて圧力をかけていこうとしか思っていなかった。押されることはないと思って、じっくり構えていこうと思っていました」と涼しい顔で振り返った。立ち合いの力強さ、そして動く相手への対応と、尻上がりに調子を上げているように見えるが「まだ半分以上も残っていますからね。何とも言えないです」と冷静さを崩さず。8日目からの途中出場が決まった弟弟子の十両・尊富士(伊勢ケ浜)には「出るからには頑張ってほしいと思います」と気にかける余裕も見せた。

 八角理事長(元横綱・北勝海)は「やっぱり照ノ富士には余裕があった」と評価。幕内後半戦の九重審判長(元大関・千代大海)は「結びはいい相撲だった。宇良にも勝機はあった。でも横綱の下半身が準備できていた。慌てて勝負にいかなかった。体重を後ろに残してあわてなかった。右を差して、最後は宇良が降参したかのようになった。最後は完敗の形ですよ。横綱も宇良の背中をたたいてね。気持ちをくんだのではないか。盛り上がった。これが大相撲ですよ。久々に鳥肌が立った。美しい相撲だった。それに尽きます」と大絶賛していた。

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