Infoseek 楽天

【高校野球】元バッテリー東海大相模エース・藤田琉生と日大藤沢・斎藤優汰の絆 「最後が藤田で良かった」

スポーツ報知 2024年7月20日 19時47分

◆第106回全国高校野球選手権 神奈川大会▽準々決勝 東海大相模13―1日大藤沢(20日・サーティーフォー相模原球場)

 「最後(の相手)が藤田で良かった」。東海大相模・藤田琉生投手(3年)の話題になると、それまで気丈に振る舞っていた日大藤沢・斎藤優汰捕手(ゆうだい、3年)が言葉を詰まらせた。2人は中学時代、ボーイズリーグの湘南ボーイズでバッテリーを組んでいた仲。21年の全国大会では春ベスト8、夏には優勝を成し遂げた最強バッテリーだ。

 高校では別の道に進んだ2人が迎えた最後の夏。5日に横浜スタジアムで行われた開会式で顔を合わせ、斎藤は「絶対倒すからな」と藤田に宣戦布告。対戦が実現する準々決勝までお互いが勝ち進むことを誓い合った。

 そして実現したこの日の対戦。試合前にはLINEで「よろしくな」とやりとりを交わした。試合は東海大相模が日大藤沢を13―1と圧倒し4強入りを果たした。

 試合終了後2人は熱く抱擁を交わし、互いの健闘をたたえ合った。斎藤は「真っすぐを張っていても捉えれない。自分も高校に入って頑張ってきたけど、藤田がすごくなっている。悔しかった」と、かつての盟友との対戦を声を震わせながら振り返り、「最後(の相手)が藤田で良かった。頑張ってほしい」と涙ながらに友にエールを送った。スタンドから見守った藤田の父・佳典さん(44)も「あの2人を見て泣きそうでした。見られて良かった」と感慨深げな様子だった。盟友の思いも背負い、エース・藤田琉生(3年)が東海大相模を2019年以来の夏の甲子園出場に導く。(大中 彩未)

この記事の関連ニュース