◆パ・リーグ オリックス2―3楽天(20日・ほっともっと神戸)
オリックス・山下につらい現実が待っていた。「自分の投球ができなかったので、悔しいです」。19日にブルペンの一角として昇格し、同点の延長12回に1軍初のリリーフ登板。先頭への四球から1死二塁とされ、阿部に勝ち越し打を許した。
宮城とともに先発の軸として見込まれ、今季は未勝利で4敗目。中嶋監督は「彼の野球人生はめちゃくちゃ長い。何か変わり(変化)を期待して、つかんでほしいと思った」と、配置転換の意図を明かした。「意地でも応えたかったです」と思いを受け止めた山下は最速156キロを計測。課題の制球力が痛い失点につながった。
3カード連続負け越しで借金4。5位ターンが確定した。中嶋監督は「彼には次もやってほしい。めげない限りは、使います」と、責めなかった「めげることはない。野球は大好きなので…」。後半戦の巻き返しへ、絶対不可欠な160キロ右腕。心は全く、折れていない。(長田 亨)