◆米大リーグ ブルージェイズ3―7タイガース(20日、カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャーズセンター)
ブルージェイズの菊池雄星投手が20日(日本時間21日)、本拠のタイガース戦に先発。シーズン終了後FAになることもあって7月の駆け込みトレードのうわさが高まっている。全員右打ちのタイガース相手に4回まで無失点も5、6回に崩れると、5回0/3を投げ5安打、8奪三振、3四死球の4失点で9敗目を喫した。
1回ビアリング、キャナに連続安打されたピンチは5番ペレスを右飛に。2回から4回までは1四球を出したもののノーヒットに片付けていた。中でもスライダーの切れが素晴らしく1回に安打を許したビアリング、キャナをそろって見逃し三振に仕留めていた。
一方、ブルージェイズ打線は、走者を出すも4回までに3併殺を喫する拙攻で迎えた5回。菊池は2アウトから9番ビレードに中前安打されると1番イバネスに左翼線二塁打。左翼手バーショがクッションボールをもたつく間に一塁走者が生還。6回は先頭のビアリングに左前安打され暴投で二進を許すと四球に死球と独り相撲で無死満塁で交代。
2番手のリチャーズがロジャーズにグランドスラムを左翼席に叩き込まれ、菊池は計4失点。防御率は4・54となった。
この日も8奪三振と力のあるボールを投げる一方で中盤に崩れる悪癖もみられた。打線の援護があれば違ったピッチングが出来る力を持っている左腕だけに、どのチームが獲得に乗り出すのだろうか?