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【高校野球】弘前学院聖愛が3年ぶり甲子園に王手…切り込み隊長・内山瑛太が大会直前の負傷克服して4安打

スポーツ報知 2024年7月21日 8時39分

◆第106回全国高校野球選手権青森大会▽準決勝 弘前学院聖愛6―2東奥義塾(20日・はるか夢)

 青森準決勝で弘前学院聖愛が東奥義塾に6―2で勝ち、前回甲子園に出場した2021年以来3年ぶりの決勝進出を決めた。1番・内山瑛太中堅手(3年)が5打数4安打1打点の活躍。大会直前のけがを克服し、切り込み隊長として躍動した。青森山田との決勝は、はるか夢球場で22日午前10時から行われる。

 低く強いゴロは復調の証だと、弘前学院聖愛・内山が胸を張った。初回の第1打席で三遊間を鋭く抜くと、1点を追う5回2死一、三塁では一、二塁間を破る同点の右前適時打。6回の第4打席は投手強襲安打、8回の第5打席は三遊間にしぶとく転がして内野安打と計4安打に「1打席目に逆方向に打てていい感覚をつかめた」と振り返った。50メートル走5秒8、平賀東中では2、3年時に100メートルで県大会2位になった俊足を生かす形を出せた。

 けがから“復活”だ。準優勝した東北大会後の6月中旬、学校の運動会であった部対抗リレーで右太もも裏を肉離れした。大会直前の負傷にも「切り替えて、やれることをやろうと思った」。通院だけでなく、寮にある電気治療器をこまめに使ったりと早期回復に努め、初戦である三沢との2回戦から復帰した。感覚を取り戻そうと、ボールを置いた状態のティー打撃でとらえる位置を徹底するなど必死に修正してきた。この日の内容に「やってきたことを出せた」。試合は6回に打者10人の猛攻で4点を奪うなど、相手のミスを得点につなげて快勝だ。

 決勝は青森山田と対戦する。原田一範監督(46)は「はるか夢での決勝は1回も勝てていないんですよ」とぽつり。それでも「チャレンジャーとして思い切って楽しめるんじゃないかな」と前向きだ。内山も「自分のスイングをして役割を果たせれば」と気合満々。地元・弘前で今年こそ夏の聖地切符をつかんでみせる。

(有吉 広紀)

 ★東奥義塾・成田玲央投手(3年。2番手で登板し、4回6安打4四球5失点)「自分があそこ(6回)で4点取られなければもしかしたら勝っていたかも。もうちょっとやれることはあったのかなと後悔しています」

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