◆ラグビー 「リポビタンＤ チャレンジカップ２００４」イタリア代表４２―１４日本代表（２１日、札幌ドーム）
世界ランキング１４位の日本代表は同８位のイタリア代表に１４―４２で敗れた。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ（ＨＣ）が９年ぶりに就任した新チームは６月のイングランド戦（１７●５２）、７月１３日のジョージア戦（２３●２５）に続き、これで３連敗となった。
日本は前半３分にＰＧで先制されるなど接点でプレッシャーが強いイタリアに苦しめられた。カウンター攻撃などで３連続トライを献上した。
前半終了間際と後半開始早々に、ＣＴＢディラン・ライリー（埼玉）が相手のミスに乗じて２トライを挙げたが、後半も手を緩めないイタリアに２トライを追加されて完敗した。
早いテンポの「超速ラグビー」を掲げているが、６か国対抗でもまれているイタリアにあっさり封じられた。ラインアウトや敵陣深い場面でのミスを連発。ジョーンズＨＣは「イタリアは守備が強く、チャンスはいくつか作れたが、フィニッシュまで持ち込めなかった」と分析し、「これが我々の現状。正直、我々は課題が多く積み重なっている」と語った。
この日の先発は代表戦出場数一ケタの選手が１５人中１０人で若いチームだった。ジョーンズＨＣは「まだ幼稚園生のようなチームではないでしょうか。リーチ以外は経験の浅いチーム。しかし、過程を経ていかないと努力を積み重ねることもできない」と成長途上のチームであることを強調。前半に比べ、後半にアグレッシブに戦えたことに「前向きに捉えて成長していきたい」と期待感を寄せていた。