◆JERAセ・リーグ 阪神12―3広島(21日・甲子園)
阪神が今季2度目の2ケタとなる12得点で快勝した。先発野手全員安打どころか、全員打点、全員得点。勝率5割で迎えた試合は6連勝で、またも借金生活突入を阻止し、貯金1で前半戦を終えた。3回に一挙6得点で逆転。中野が左前に同点打を放つと、決勝打の佐藤輝から大山、前川、木浪、梅野と5連続適時打が生まれた。2試合連続0―1で敗れていた打線が、ようやく奮起。6回にも近本の適時打、森下の2点二塁打、チーム14試合ぶりの本塁打となる大山の2ランで一挙6点を追加した。先発の西勇は6月13日以来の4勝目。ドラフト5位の石黒は初登板を果たした。
以下は岡田彰布監督の試合後の一問一答
(テレビ中継のインタビューで)
―2ケタ得点で勝利
「いやいや、3連戦に分けれたらいいけど(笑い)。まあ、つながれば。みんな後ろに、後ろにというね、そういう形になれば、こういう形になるというのを、ちょっとは思い出したんじゃないですかね」
―3回にビッグイニング
「ちょっと、(無死二塁で西勇が)バント失敗で嫌な感じだったんですけど。昨日も一昨日だけど、誰か一本、ポンと出ると、後ろのバッターがだいぶ楽になるということでしょうね」
―6回は森下も昇格後初安打
「いやいや、まだまだ、それは内容もあんまりよくないし。あれは便乗で打ったんじゃないですか」
―大山にホームランも
「久しぶりでしょ、ホームランもね。みんなが、大山だけじゃなくね、これをきっかけに。ちょっと試合が空くけど、後半戦に向けて、そういうのを思い出してね、またスタートできればいいと思いますけど」
―先発の西勇が6回2失点。石黒の登板もあった
「なかなか投げるチャンスなかったですね、石黒は。西も勝ち星がつかなかったからね、もう1か月以上かな。後半は、今日くらいまではいかないけど、前半の分も打線が援護しないといけないですね」
―先発野手全員安打、全員打点
「全員? まあ、それは続けることですね」
―貯金1で後半戦へ
「1つ貯金できたとかそういうのじゃなしにね、もう1回後半、再スタート。50何試合ですか、そういうつもりでやろうと思うので。この間、前半の反省点というか、とくに野手の方ですけどね。やっぱり悪いところ当然あると思うので、それを修正して。後半やっぱりいいスタート切るためには、野手の奮闘が絶対必要なので。いい後半、スタート切りたいですね」
(囲み取材で)
―12得点を3連戦に分けたい
「そんなん当たり前やん(笑い)」
―勝つか負けるかで大違いの試合だった
「まあ、そうやな。何回目や? 4回目か5回目くらいやろ、(貯金)ゼロになってからな、おーん。それやったら、もうちょっと早めに緊張感持てばええのに。(貯金が)ある時に」
―誰か打てば、後ろも楽に
「そういうことやろ。先頭バッターいうか、チャンスの先頭バッターいう意味でな、そこで機能すれば、後ろつながり出てくるっていうことやろ。ノーアウト満塁で先頭がアウトになったら点入らないのと一緒や。そういうことやろ」
―特に佐藤輝と大山の中軸が打つと
「それは、まあ打順的には、そこが打てば大量点になる打順やからな、それをな」
―4日間試合はないが、どんな野球をすべきか思い出せるように
「だから、どういう野球するとか、そういうんじゃなしに。やっぱり自分のあれよ、技術的にもいろんなことがあると思うけどな。それをもう一回立て直すというかなあ。もう一回、悪いのを見つめ直すいい期間じゃないか、でも。誰一人いいと思ってないと思うよ、前半は。はっきり言うて」
―梅野のバスターは
「何を? サイン間違えやないか、何であんなとこでバスターさすの。そういうのが多いってことよ。あんなん、絶対バントよ。何回連続バント失敗してんのよ。そやろ」
―木浪、梅野の7、8番を入れ替えた
「いや、そんなんバッティングコーチが普通に持ってくるから。『違うやろ、入れ替えやろ』って言うたったんや。そんなん、昨日、一昨日と、どこで切れて点が入れへんのや。そんなんでも、ちょっと考えなあかんよな。まだそのままの打順にしてたから、何してんねんと言うたんや。0点、0点できてるわけやろ。流れ的に、どこで点が取れたんや、ということやんか」
―教訓も多く、大きな3連戦になった
「大きいっていうか、自分らでミスしたら負ける、点入れへん。ちゃんとしたことしたら、まあ(今日も)いろいろあったけどな、でもある程度な。かえす場面来たら、最初の人がかえしたら、後ろもつないで点取れるということやんか」
―本来はそれができるチーム
「うん。そらゲームの流れがあるから、いつもいつもそうならんからな。でも、この4日間は個人の調子を上げることやで、それはやっぱり」
―球宴でチームを離れるが、コーチに課題は伝える
「そら、ちょっとは言うてるよ。内緒やけど、それは」