◆パ・リーグ オリックス5―12楽天(21日・ほっともっと神戸)
サンドバッグのように打ち込まれた。13安打を浴び、今季2度目の2ケタとなる12失点で22年8月以来の同一カード3連敗。オリックス・中嶋監督は「これだけお客さんが入ってくれて、みっともない試合で申し訳ない」と頭を下げた。昨年からはカード3連戦で1、2戦目を落としても8カード連続で3タテを阻止してきたが、前半戦ラストで神話も途絶えた。
6月9日の巨人戦(東京D)でプロ初登板初勝利を挙げた佐藤が1回0/3で6失点KO。「このような投球で申し訳ない」と、背信のプロ初黒星に肩を落とした。7回に5番手で登板した山下も先頭・浅村に左翼中段への特大弾を浴び、1軍復帰から2試合連続で失点。勝負手も実らないケースが続いている。
昨季まで3連覇の王者は、借金5の5位で後半戦を迎える。「点を取っている時に限って投手が崩れるし、投手が抑えている時には取れないという本当に悪循環があるんで、歯車が合っていない」と指揮官。試合後、夜空に上がった2000発の花火がむなしく響いた。(表 洋介)