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【ソフトバンク】V率100%だ10差ターン 球団初!西武に前半戦でカード勝ち越し

スポーツ報知 2024年7月22日 8時0分

 ソフトバンク・小久保裕紀監督(52)は笑顔で勝者の列に加わった。0―0の9回2死二塁、3番・栗原が中前へ決勝打。指揮官は「勝つのと負けるってのは全然違うしね」とうなずいた。西武相手に球団初のシーズン前半戦でのカード勝ち越し(13勝4敗)に成功し、独走首位ターンを決めた。

 87試合で55勝29敗3分け。2位に10ゲーム差以上つけての折り返しはパ・リーグでは83年の西武以来41年ぶり、球団では65年の南海時代以来59年ぶりだ。小久保監督は前半戦総括会見で「ポイントのゲームは3試合。5月5日(西武戦)、5月28日(巨人戦)、7月7日(楽天戦)ですね」と説明。いずれも3連敗で迎えた一戦をものにし、一度も4連敗がなかった。

 主力の柳田が5月末に故障離脱した際には、全体ミーティングで「穴を埋める必要はない」などと熱弁。3年目の正木ら若手の台頭を促した。課題だった先発陣はこの日、8回無失点で6勝目を挙げたモイネロや大津がリリーフから転向して活躍。「決めたルールはみんな守っている」と、走塁面でも高いレベルを維持する。

 打率、防御率など各部門のチーム成績も軒並みリーグトップと、死角は見当たらない。「8月、9月が本当の戦い。暑くなってからが本当の勝負」。4年ぶりの頂点へ、気を緩めることなく突き進む。(小松 真也)

 ▼…ソフトバンクは2位に10ゲーム差を付けて、オールスター戦前の前半戦を終了。前半戦を10ゲーム差以上を付けて折り返したのは、22年ヤクルト(11差)以来、11度目。パでは、51年南海(10差)、62年東映(16差)、65年南海(24差)、83年西武(14差)に次いで5度目。ソフトバンクでは、南海時代の51、65年に次いで3度目だ。過去10チームはすべて優勝している。

 ▼…ソフトバンクは西武に13勝4敗。前半戦で勝ち越しが決定(25回戦制)。同一カードで前半戦に勝ち越しを決めたのは、阪神が08年中日戦に12勝4敗1分けで勝ち越して以来(24回戦制)、パではソフトバンクが05年楽天戦に11勝2敗で勝ち越して以来(20回戦制)。ソフトバンクが西武戦で記録するのは初になる。なお、ロッテは西武に11勝0敗だが前半戦は11試合。ソフトバンク・西武戦は17試合行っており、日程による試合数の差がある。

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