巨人の後半戦開幕からの先発ローテーションが固まったことが２２日、分かった。２カード目となる３０日からの阪神戦３連戦（甲子園）に山崎伊織投手（２５）、フォスター・グリフィン投手（２８）、戸郷翔征投手（２４）の３投手を投入することが判明。翌週は広島３連戦で、Ｖ争いのライバルをたたきにいく。また、シーズン再開となる２６日からのＤｅＮＡ戦３連戦（横浜）は赤星優志投手（２５）、井上温大投手（２３）、菅野智之投手（３４）の順番で先発予定だ。
強力な３投手がまずは昨季の王者・阪神打線に挑む。カード頭は７勝を挙げ、防御率１・６７と抜群の安定感を見せている山崎伊。そしてここまで６登板連続クオリティースタート（６回以上自責３以下）を達成し５勝を挙げているグリフィン、７勝を挙げているエース・戸郷と強力な３枚を投入する予定だ。前半戦同様、カード頭を任せられる山崎伊はこの日、球宴に向けて北海道に移動。「菅野さん、戸郷に何とかついていこうと思って投げている。後半も頑張っていきたい」と意気込んだ。
主に３人が回る予定の週の前半の３連戦は阪神の後、広島、阪神、広島と続く。ＤｅＮＡを含む４チームが３・５ゲーム差以内にひしめく混セ。信頼感あふれる３人をその２チームとの対戦に回すことで、ペナントレースを有利に進める考えもありそうだ。
後半戦の開幕は赤星に託される。前半戦、全て金曜日に先発した戸郷と山崎伊の両右腕が球宴に出場するため、登板間隔を考慮された影響もあるが首脳陣の期待は大きい。今季は先発では６試合で０勝６敗と苦しんでいるものの、防御率は３・１７と安定している。昨季は後半だけで５勝を挙げており、「自分は本当にやるだけなので」と沸々と湧き上がる思いをマウンドで打者にぶつける。２戦目は成長著しい２３歳の井上。チームトップの８勝（２敗）を挙げている菅野はリズムを変えることなく、日曜日で回る予定だ。
安定感ある３人を軸に、ベテランの菅野。先発陣が切磋琢磨（せっさたくま）し、チームに勢いをつけていく。