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【クイーンS】武豊騎手が5年9か月ぶりの軽斤量で3歳ボンドガール重賞初V導く「55歳が51キロに乗るのは面白いんじゃない」

スポーツ報知 2024年7月23日 7時0分

◆第72回クイーンS・G3(7月28日、札幌・芝1800メートル)

 第72回クイーンS・G3(28日、札幌)で、軽量51キロの3歳ボンドガールが、武豊とのタッグで初タイトルを狙う。出走条件が3歳以上になった2000年以降、3歳馬のVなら昨年のドゥーラに続く7頭目だ。

 札幌開幕の先週に3勝(2着3回)してリーディングと好発進を決めた55歳は、18年10月27日以来(プリュス=16着)、約5年9か月ぶりの軽斤量となる。「俺、乗ったことあったんだ」と驚くのも無理はない。公式発表されている体重も51キロのため、装具などを考慮すると3キロ程度の減量が必要となるからだ。それでも「減量を頑張らないといけないけど、夏場だからそこまでじゃないよ」と、どこ吹く風。「55歳が51キロに乗るのは面白いんじゃない」と冗談を口にする余裕すら見せた。

 前走のNHKマイルCは、直線で寄られる大きな不利を受け17着と大敗。ニュージーランドT(2着)に続く2度目のコンビだった鞍上は「全く参考外。不利がなければ、と思うほどだった」と振り返っている。美浦で調整されていた関東馬は19日に札幌入り。田中助手が「長距離輸送は初だったけど、へこたれていない。状態はすごくいい。若いときに比べて精神面が成長しています」と胸を張るほど、万全の態勢を築いている。

 世代上位の素質に第一人者の手綱さばき、そして圧倒的に有利な軽斤量が加われば重賞初制覇の可能性は大きい。レジェンドは「軽いということは、それだけチャンスがあるということ」とキッパリ。その言葉には確かな自信が宿っていた。(角田 晨)

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