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【高校野球】川口市立の最速145キロ右腕・宇田川健投手の夏が終わる 兄はオリックス・優希投手

スポーツ報知 2024年7月22日 22時9分

◆第106回全国高校野球選手権埼玉大会▽5回戦 東農大三10―8川口市立(22日・UD上尾)

 すすり泣きが止まらない。よもやの逆転負けで最後の夏にピリオドを打った川口市立・宇田川健投手(3年)は「最後、打たれてしまって申し訳ありません。仲間を勝たせてあげられなくて…」としゃくり上げた。

 毛利元春(3年)の後を受けて8回からマウンドへ。この回、登板する予定だった高木綾太(3年)が遊撃の守備についていて準備不足だったとみて、鈴木久幹監督に「いかせてください」と登板を志願。1安打に1四球などで2死満塁とされ、カウント2―2から三振を狙って内角高めに投じた直球が真ん中高めへ。左中間を破られる適時三塁打を浴びた。20日の4回戦・埼玉栄戦で右手中指にマメができた影響もあって最速145キロを誇る速球は威力が落ちていた。「全力を出したのですが甘く入ってしまいました。悔いの残る1球でした」と涙を流した。

 兄のオリックス・優希投手からは大会前に「頑張れ」と激励された。兄と比較され注目されることも多かったが、地道に努力を続けてきた。「3年間頑張ってきて仲間を勝たせてあげられなかったのは自分の責任です」と最後までエースの自覚を言葉の端々にのぞかせた。次は上のステージに進んで野球を続け、兄を追いかけていく。

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