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東洋太平洋バンタム級王者の栗原慶太が判定勝ちも「負けたと思った。本当に情けないです。申し訳ございませんでした」と涙の謝罪

スポーツ報知 2024年7月22日 22時40分

◆プロボクシング ▽スーパーバンタム級(55・3キロ以下)8回戦 ●レナン・ポルテス(判定)栗原慶太〇(22日、東京・後楽園ホール)

 メインのスーパーバンタム級ノンタイトル8回戦では、東洋太平洋バンタム級(53・5キロ以下)王者の栗原慶太(一力)が、フィリピン・スーパーバンタム級10位のレナン・ポルテス(フィリピン)と対戦した。判定の末、2―1で辛くも勝利した。しかし、相手に打ち込まれる場面もあり、「自分では負けたと思った」。試合後、リング上で「結果として勝者扱いとさせていただきましたが、本当に情けないです。この場を借りて謝罪させていただきます。どうも申し訳ございませんでした」と涙ながらに頭を下げた。

 戦績は31歳の栗原が19勝(16KO)8敗1分け、32歳のポルテスが13勝(6KO)17敗。

 栗原は昨年10月にフローイラン・サルダール(フィリピン)に1回TKO負けで、東洋太平洋王座から陥落。今年1月のダイレクトリマッチでアウェーであるフィリピンに乗り込み、8回TKO勝ちしてタイトル奪還に成功した。

 この日は、1回から豪快な右オーバーハンドのパンチを打ち込んだ栗原。2回には打ち終わりを狙われ、体勢を崩す場面も見られたが、3回にはボディーから丁寧な攻撃を見せた。

 しかし、5回にはロープ際に追い込みながら、仕留め切れず、逆に反撃され、連打を浴びて会場には悲鳴が上がった。その後も、打ち終わりに何度もカウンターを受け、ラッシュされることも。判定勝ちはしたが、本人としては納得のいかない勝利となった。

 バンタム級は現在、タレントがそろう。今月7日にはWBA2位の堤聖也(角海老宝石)、18日には増田陸(帝拳)、20日にはWBA7位の那須川天心(帝拳)とWBC世界王者の中谷潤人がそろって快勝していた。

 天心はWBO4位のジョナサン・ロドリゲス(米国)に3回TKO勝利後に「何らかの地域タイトルを取りたい」と発言。年内にも栗原が持つ東洋太平洋王座に挑戦する可能性が出ていた。しかし、「熱い気持ちにさせてもらって、何とか(ほかの選手たちと)差を詰めたいと思っていたけれど、自分に愛想が尽きました」とこの日の内容に肩を落とした。

 戦績は31歳の栗原が18勝(16KO)8敗1分け、ポルテスが13勝(6KO)16敗。

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