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炎鵬が序ノ口で勝ち越し 脊髄損傷で7場所連続休場明け 完全復活へ「皆さんの期待を超えられる自信はある」

スポーツ報知 2024年7月23日 9時53分

◆大相撲 ▽名古屋場所10日目(23日・ドルフィンズアリーナ)

 脊髄損傷のため7場所連続休場から復帰した、元幕内で西序ノ口13枚目・炎鵬(伊勢ケ浜)が4連勝を飾り、勝ち越しを決めた。この日も館内には朝から多くの観客が詰めかけ、ファンからは「炎鵬!」などの声援が飛んだ。その中で同17枚目・鶴峰(音羽山)との一番は、立ってすぐにもろ差しになると、電車道で一気に寄り切った。「立ち合いが今場所、一番良かった」と振り返った。

 十両だった昨年夏場所10日目から休場が続き、今場所から土俵に復帰。2日目の1番相撲こそ敗れたが、そこから4連勝を飾った。勝ち越しは十両だった昨年春場所以来、1年4か月ぶり。ただ給金直しよりも、脊髄損傷で一時は医師から相撲を諦めるよう宣告されただけに、日々相撲を取れることが何よりも喜びだという。「相撲を取れることがうれしいですね。それで勝てればなお、うれしいですし、全てが何でも喜びです。勝ち越したことよりも、今場所一番の相撲を取れたことが良かったですね」と、かみしめた。

 土俵復帰を果たし、今の目標については「今日の自分より、明日また強くなっていることですね。その先に何が待っているかわからないですけど、希望があると思います」と語った。来場所は序二段復帰が濃厚。今後、見据えているものについては「どうですかね、自分でもどうなるのかわからない」とする一方で、「楽しみにしていただければ。皆さんの期待を超えられられる自信はあります。そこをしっかり見せていきたいですね」と気持ちを新たにした。

 今場所の相撲も残り2番。「けがのないようにだけ、しっかり気持ちを作って、体をしっかり整えて土俵に上がりたいですね」と話していた。

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