◆マイナビオールスターゲーム2024 全パ6―11全セ(23日・エスコンフィールド)
全セが球宴史上初となる1イニング9得点の猛攻を見せるなど、全パに打ち勝った。巨人勢では岡本和真内野手が9点猛攻の口火を切り、丸佳浩外野手が2ランを放つなど大活躍。球宴デビューとなった山崎伊織投手も、71キロの超スローカーブで場内を沸かすなど存在感を放った。
口火を切ったのは岡本(巨人)だった。2回、先頭でチーム初安打となる中前安打で出塁。ここから4者連続安打など打線がつながると、2番・丸(巨人)が2ランを放った。「ホームラン打てたらいいなと思っていたら、まさか打てて1番自分がびっくりしてます。すっごい嬉しいです」と満面の笑みで丸ポーズを決めながらベンチで仲間に歓迎されると、その興奮冷めやらぬ間に3番・牧(DeNA)の2者連続弾も飛び出した。
打者が一巡し、4番・岡本がこの回2打席目に再び中前安打。村上(ヤクルト)が2ランで続くなど結局、この回だけで打者13人9安打3本塁打を集中して、一挙に9得点して試合を決めた。
巨人勢では、他にも球宴初選出となった山崎伊織が3回に3番手でデビュー。エスコン場内の大型ビジョンには山崎伊の顔写真が映し出されるはずだったが、そこに映っていたのは、巨人のチームメートの山崎友輔投手の顔写真。
まさかの珍プレーに気づいた山崎伊は、苦笑いを浮かべたが、簡単に2死を奪った。ここで万波(日本ハム)に対し、し、初球は73キロのスローカーブでファウル。2球目は71キロのスローカーブでボールとなったが、スタンドを沸かせた。3球目も魔球を続けると、万波がフルスイング。高々と舞い上がった打球は左中間フェンスに直撃する二塁打となり、右腕はマウンドで苦笑いを浮かべた。結局、山崎は2回を無失点に抑えた。
全パは8回に山川(ソフトバンク)に3ランが飛び出すなど反撃。だが結局、全セが序盤の大量リードを守り切り、全パに快勝した。