◆マイナビオールスターゲーム２０２４ 全パ６―１１全セ（２３日・エスコンフィールド）
４年目で球宴に初出場した巨人・山崎伊織投手（２５）は、２番手で２回３安打無失点。スポーツ報知に体験記を寄せ、夢舞台での経験を後半戦に生かすことを誓った。
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いや～、楽しかった！ 最初、選ばれた時はボクがオールスターなんて、まさか！？という感じやったけど。ドラフト年の６月に右肘のトミー・ジョン手術をして入ってきたので、自分がこういう舞台に立てるなんて、考えもせんかった。でも本当に楽しかったな～。
オールスターは野球界のお祭り。年イチのイベントというイメージです。昔からテレビで見ていましたけど、一番印象に残っているのは藤川球児さん。２００６年に予告ストレートでカブレラ選手と小笠原さんから空振り三振を取ったやつ。動画でも何度も見たな～。藤川さんは関西出身のボクが子供の頃、野球をよく見ていた時の投手。抑えといえば、藤川さん。すごい投手やったなぁ。
オールスターに選んでいただき、同じセ・リーグのメンバーを見たら、同学年がたくさん。才木（阪神）に山本（ＤｅＮＡ）、坂倉（広島）、牧（ＤｅＮＡ）、細川（中日）…。（捕手の）（山本）祐大とはボクが打席に立った時にちょっとしゃべったりして、仲良くなったで（笑い）。今回の万波選手への３球スローカーブは、その祐大のサインで投げたんで。
あとは、ブルペンに牧のホームラン（２回）が飛んで来て、捕ったっす！ ブルペンに飛んできたら捕ったろ、って思っとったんですけど、ほんまに飛んできて。ちゃんとボク、中継に映ってました？ 牧とは大学時代にジャパンで一緒だったし、おもろいですよ。自分の投げる球って自分の目で打席から見ることができないので、どんな感じなのかを聞いてみたい。牧にはホームランも打たれてるし…。
１６日の阪神戦（東京Ｄ）で投げ合った才木は、地元が同じ兵庫で昔から知ってるからしゃべりやすかったっすね。トミー・ジョン手術を受けたのも同じ２０２０年やった。試合の翌日も手を振り合ったで。才木は高卒で先にプロ入りした。ボクが大学生の時は、プロが使う練習用のウェアが欲しくて、才木に連絡して、もらったこともあったなぁ。才木のウェアを着て練習しててん（笑い）。そういう年が近い選手が活躍していたら、ボクも頑張ろうと思いますし、負けたくないって思います。
前半戦は７勝２敗、防御率１・６７。内容が良くない試合もたくさんあったけど、粘って最少失点で考えながら、“菅野さんと戸郷になんとかついていこう”と思って投げてきました。夏場が一番大変やし、気を引き締めてやっていきたい。まだ１日あるけど、初めてのオールスターは本当に楽しかった。しっかりリフレッシュして、たくさんのことを学んで、後半戦も優勝のために頑張ります。（巨人投手）
○…巨人の山崎伊が３回から登板するも、電光掲示板には育成で同期入団の「山崎友輔」の写真が映し出されるハプニング。マウンド上で「丸さんが和真さんに指差してなんか言ってたんで見てみたら…」と気がついた右腕も思わず苦笑い。４回には直されていたが「名前と顔を覚えてもらったらいいなって思ったんですけど、名前を違う顔で覚えられるかもしれないですね」とおどけた。