◆第106回全国高校野球選手権山梨大会 ▽決勝 日本航空7―1東海大甲府(23日・山日YBS球場)
日本航空が3年ぶりの甲子園行きを決め、夢の“日航ダービー”に前進した。東海大甲府を7―1で下し、7度目の優勝だ。1点リードの3回1死一、二塁、中西海月(みづき)外野手(3年)が「食らいついてやろうと思った」と左越え3ラン。流れをつかむと、エース左腕・高木秀人から右腕・柳沢拓輝(ひろき、ともに2年)への継投で1失点でしのいだ。
今春は、能登半島地震で被災し拠点を山梨に移した姉妹校・日本航空石川の選手たちを校内に迎えた。3月2日の練習試合は4―12で大敗。柳沢は「石川の選手たちは甘い球を見逃さない強さがあった」と糧にした。この日は石川大会で航空石川も4強に進出。豊泉啓介監督(39)は「目標は甲子園での航空対決です」と思いをはせた。