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「今日何打席まわるんやろ」巨人岡本が点火!球宴史上最多1イニング9点

スポーツ報知 2024年7月24日 5時0分

◆マイナビオールスターゲーム2024 全パ6―11全セ(23日・エスコンフィールド)

 「マイナビオールスターゲーム2024」の第1戦(エスコン)が行われ、全セが歴史的な猛攻で快勝した。2回、全セの4番を務めた巨人・岡本和真内野手(28)の安打を手始めに10安打を集め、球宴史上最多の1イニング9得点。岡本和は同最多タイの1イニング2安打、球宴自身初の猛打賞も記録した。3年ぶりにセが勝利し、通算はセの81勝90敗11分け。第2戦は24日午後6時半から神宮で行われる。

 歴史的猛打を呼び込んだ。口火を切ったのは、全セの4番を張った巨人・岡本和だ。両軍無得点の2回先頭。2ストライクからの5球目、全パ先発・山崎の外角低めシュートを捉えて中前へ。「しれっと打ちました」。全セ初安打を放ち、塁上で笑みを浮かべた。

 岡本和が突破口を開くと、立て続けに快音が響いた。5番の村上が右中間への二塁打で続き、オースティンの中前適時打で先制。勢いは止まらず丸、牧の2者連続アーチで7点を奪った。岡本和は2打席目も1ボール1ストライクからチェンジアップを中前に運び、球宴タイ、史上6人目の1イニング2安打。さらに村上にも本塁打が飛び出し、全セは球宴史上最多の1イニング9得点をたたきだした。「僕はもうフルイニング(出場)って決まってたんで、今日何打席まわるんやろっていう気持ちでした」と貫禄の“岡本節”で振り返った。

 記録的猛攻を繰り出した強力打線で4番を任された。全セ・岡田監督は10分で決めたという。神宮での第2戦の4番は村上ということもあり、今のセの4番は岡本和と村上かと問われた虎将は「そういうことやん」と実力に太鼓判。岡本和は打順について「まあ、あの~関係ないっす」と笑い飛ばし、ここでもらしさを見せた。

 活躍にはプレゼントの効果があったのかもしれない。札幌市のJRタワーで買ったという金色のメダルがついたネックレスを村上からもらった。「ムネ(村上)がくれたんで、つけようと思って」と、おそろいの逸品を球場に持ち込み、首からぶら下げた。練習では村上はもちろん、牧や中野らと「打撃のこととか話したり」と野球談議。貴重な時間がパワーをくれた。

 海の向こうからも刺激を受けていた。日本時間17日のMLBオールスターでは、ドジャース・大谷が豪快な一発をかっとばした。昨年3月にWBCでチームメートとして共闘した男の一発に魅了された。「動画で見ましたよ。すごかったですね。かっこ良かったです」。晴れ舞台での活躍へいいイメージが描けていた。初アーチとはならなかったが、球宴では自身初の猛打賞をマークし、全セをけん引した。

 試合前に行われたホームランダービーでは、延長戦の末に準決勝で近藤に敗れたが、試合ではさすがの存在感を発揮した。昨年は球宴で敢闘賞を受賞した勢いそのままに、8月に月間12発の大暴れ。今年も後半戦に向けて、弾みがつく躍動となった。(宮内 孝太)

 ◆第1戦主な記録

 【タイ記録】

 ▼イニング打数13=セ(70年〈1〉戦パの1回、11年〈1〉戦セの5回に次いで3度目)

 ▼イニング最多得点合計10=セ9、パ1(63年〈2〉戦1回のセ6、パ4に次いで2度目)

 ▼ゲーム最多安打合計33=セ17、パ16(87年〈3〉戦パ17、セ16に次いで2度目)

 ▼ゲーム失点9=日本ハム・山崎(11年〈1〉戦5回の日本ハム・武田勝に次いで2度目)

 ※ロッテ・岡の初打席本塁打は19人目

 ※巨人・丸、ソフトバンク・山川の2球団本塁打は13、14人目

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