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ブルワーズ・イエリチが5年ぶりの首位打者奪回へ心境告白「まだまだ先は長い」 大谷翔平3冠王への強敵

スポーツ報知 2024年7月24日 9時16分

◆米大リーグ カブス―ブルワーズ(23日、米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)

 ナ・リーグの首位打者争いで、22日(日本時間23日)終了時点で2位の大谷翔平(ドジャース)に3厘差の打率3割1分6厘でトップを走るブルワーズのクリスチャン・イエリチ外野手(32)が23日(同24日)、敵地・カブス戦の試合前に2019年以来となる自身3度目の首位打者のタイトル奪回について心境を明かした。

 「まだまだ先は長い。ここからシーズン最終戦までにはいろいろなことが起こる。少なくとも現時点では全く気にかけていないよ。今から9月の終わりにかけて、ことの成り行きを見守っていこうよ。まだまだたくさんの打席を重ねることになる。現時点では本当にタイトルだとか、(シーズン最終)打率のことは考えてもいない」

 経験者は語る。首位打者のタイトル初受賞の2018年は前半戦を2割9分2厘で折り返し、9月中旬までレッズ・ゲネットの後じんを拝していた。9月17日に打率3割1分6厘で並び、翌日抜き去ると、最後の猛チャージで打率3割2分6厘をたたき出した。一方、翌19年は打率トップだった9月10日に自打球で右膝を骨折し、シーズン終了。Dバックスのマルテが追い上げ、打率で並ばれたが、イエリチが3割2分9厘2毛、マルテが3割2分8厘6毛。小数点第4位、わずかに“毛”の差で逃げ切った。当時では1998年と99年のラリー・ウォーカー(ロッキーズ)以来の2年連続首位打者獲得は最後の最後まで分からなかった。

 「僕が学んだことはいろいろなことが起きるということ。けがもあれば、好不調の波も含めて。いいシーズンもタフなシーズンもある。そして、シーズンは進行中だ。キャリアを通じて毎年アジャストを心がけ、アプローチも変えながら、最高の自分を更新しようとしている。正直なところ、それが野球において自分ができることの全てなんだ」

 今季は腰の負傷で4月16日(同17日)から20試合戦列を離れたが、現在チームが100試合を消化(イエリチは出場72試合)して312打席と規定打席にも達した。2019年以来3度目となる球宴にも選ばれ、チームも中地区首位と充実の夏を迎えた。今季は本塁打でリーグトップのドジャース・大谷の3冠王の可能性が注目され、日本ではイエリチが大谷のライバル的な位置付けとして報じられている。

 「何度も言うけど、数字は本当に気にしてない。スタッツも見てないね。日々より良くなろうとしっかり準備して、試合でベストを尽くす他にできることはない。それほど野球は難しいスポーツだし、3割2分、3割3分を打つことは本当に大変なことなんだ」

 なお、この日のカブス戦には「3番・DH」で先発出場。1打数無安打2四球で打率3割1分5厘となり、腰痛のため8回に代打を送られて交代した。

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