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ABCテレビ報道局社員が個人情報含む資料ファイル遺失…2次被害は確認されず

スポーツ報知 2024年7月24日 17時9分

 朝日放送テレビ(ABCテレビ)は24日、同社報道局神戸支局の記者が、業務上知り得た個人情報が含まれる資料などを遺失したと発表した。商業施設で従業員によって拾得されて警察に届け出があったため、個人情報の漏えいはなかったとみられるとしている。

 同局によると、7月12日午後2時ごろ、取材を終えた記者が、兵庫・姫路市内の商業施設の個室トイレに資料の入ったファイルケースを置き忘れたという。ファイルケースはその後に利用した従業員によって商業施設に届けられ、同施設が保管。17日に他の遺失物とともに姫路警察署へ届けられた。記者は18日、姫路署からの電話連絡で初めて紛失に気づいたという。

 記者はこの時点で受け取りに出向くことができず、19日に支局長に報告。また県警本部広報課に電話で謝罪し、広報課を通じて姫路署に22日に受け取りに行くと伝えた。記者は22日に姫路署でファイルケースを受け取り、翌23日に支局長とともに県警本部広報課へ出向いて謝罪。所属長はじめ本社の上長に報告した。

 ファイルに含まれていた個人情報については、兵庫県警察各署からの広報資料4件、遺失当日の取材先からのリリースと取材申込書および予定稿、別件のネット記事コピー、別件の取材メモ、別件の過去原稿があった。ファイルが見つかるまでの経緯を踏まえ、同局は「個人情報の漏えいは起きていないものと考えております」との見解を発表。24日現在、同社は各警察署への問い合わせ等はなく、また該当するようなSNS上での書き込みも確認されていないという。

 同局は「本事案は、取材活動の過程で知り得た重要な個人情報を軽んじた行為であり、許されるものではありません。職務に対する意識の低さを猛省すると同時に、以後このようなことがないよう管理体制をより一層強化し信頼回復に努めてまいります」とコメント。記者が資料の遺失に加え、社への速やかな報告を怠っていたことなど、遺失に気づいてからの一連の行動の怠慢を重くみて、「本事案の発生を重く受け止め、個人情報および広報資料の取扱いに関するルールを見直します。本事案は報道記者としてのモラルが問われるものでもあり、全記者およびスタッフに対して、扱っている情報の重要性や機密性、その管理について、あらためて教育・指導を徹底してまいります」とした。

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