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「『お前が3勝か4勝したら優勝できる』って言ったの。たぶんそうだと思う」巨人・阿部監督が指名した投手キーマン

スポーツ報知 2024年7月25日 5時0分

 巨人・阿部慎之助監督(45)が24日、大混戦のセ・リーグ制覇へキーマンに赤星優志投手(25)を“指名”した。後半戦に向けてジャイアンツ球場で1軍全体練習を再開。球宴休み明け初戦となる26日のDeNA戦(横浜)で先発予定の右腕の投球練習に熱視線。「お前が3~4勝したら優勝できる」と期待の声をかけた。菅野、山崎伊、戸郷、グリフィンの先発4本柱が好調で前半戦首位ターン。赤星、井上らのローテ5、6番手が躍動すればチーム力はさらに上がる。

 勝負の後半戦に向けて動き出した。貯金8で5年ぶりに球宴を挟んでの首位ターンを決めた巨人。2日間の休養でリフレッシュし、G球場室内で1軍練習を再開した。阿部監督はブルペンに足を運び、後半戦開幕となる26日のDeNA戦に先発予定の赤星の投球に熱視線。「『お前が3勝か4勝したら優勝できる』って言ったの。たぶんそうだと思う」と4年ぶりVへ、投のキーマンに今季14登板で0勝6敗、防御率3・17の右腕を指名した。

 指揮官の言葉の心は、先発ローテ5、6番手が安定すれば、より強固な布陣になる―というもの。前半戦は先発4本柱がチームを支えた。菅野が8勝2敗、防御率2・21、山崎伊が7勝2敗、同1・67、戸郷が7勝5敗、同2・11。グリフィンも2軍再調整から6月に昇格して以降7登板で4勝、同1・44と絶好調で計算できる。続く赤星、井上らがどれだけ白星をつかめるかがシーズンを左右する。「(8月は)6連戦もあるし9連戦もあるし、そこを何とかしのぎたいから赤星には頑張ってほしい」と期待を隠さなかった。

 赤星は今季6度の先発では全て黒星だが、好投しながら白星がつかない試合もあった。「何度もチャンスをいただいているので結果を出せるように。やるだけなので頑張りたい」と強い気持ちを胸に秘める右腕について、阿部監督も「何とか1個勝ちをつけてあげたいというのがこちら側の気持ち。本人が一番そう思っているだろうけど」と親心をのぞかせる。球宴出場の山崎伊、戸郷は間隔を空け、昨年開幕4連敗から8月以降に5勝を挙げた赤星を後半戦の“開幕投手”に抜てきした。

 ブルペンでは赤星の得意球のシュートを投げる際のリリースポイントなどについて身ぶり手ぶりで助言。球団スタッフが右打者役を務める中、内角に投げ込む練習を課した。「あれがボール球、見せ球になってしまう。振らせる球だから。振ってもらって(打者に)気にかけてほしい。そういう球にしてほしい」。捕手目線で修正を促し、膝元に食い込む力強いシュートが決まると大きくうなずいた。

 首位とはいえ上位4チームが3・5差以内の大混戦。残り54試合。「貯金がないと思って。またここから開幕だと思って」と話していたように、気を引き締めている。26日からのDeNA3連戦は赤星、井上、菅野、30日からの阪神3連戦(甲子園)は山崎伊、グリフィン、戸郷が先発予定。強力先発4本柱に赤星らを加えた骨太ローテで優勝に突き進む。(片岡 優帆)

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